9月9日は温泉の日!
多くの温泉が点在する大分県中西部の九重町によって、そのうち9つの温泉を「九重九湯」と呼んでいることにちなんで、この日付に制定されました。
「温泉」と「スパ」の違いなど、「違いの分かる人」になれる温泉の豆知識をご紹介します!
「温泉」と「銭湯」の違い
温泉とは、地中から湧き出した温水のこと。それを用いた入浴施設のことを指す場合もあります。
昭和23年に制定された温泉法によって、水の温度が25度以上であるか、リチウムイオンなど19種類の物質のうちいづれか1つを含むものが温泉と定義されています。
一方の銭湯とは、入浴料を取って客を入浴させる施設であり、その料金の上限が決まっている「普通公衆浴場」のこと。
沸かした湯を使うのが一般的ですが、中には温泉を利用しているところもあります。
また、銭湯は他の銭湯と離れていなければならない「距離制限」がありますが、温泉旅館はその対象ではないので、いわゆる「温泉街」が形成されるという違いがあります。
「天然温泉」と「源泉かけ流し」の違い
天然温泉とは、上述した温泉法の定義に該当する温泉のこと。薬剤や鉱石をお湯に加える「人口温泉」に対比する言葉です。
一方の源泉かけ流しとは、その天然温泉を浴槽に直接供給し、あふれ出た湯を排出する温泉のこと。循環させて再利用する「循環風呂」に対比する言葉です。
そもそも温泉は「天然でかけ流し」ですが、人工温泉や循環風呂の登場以降、それらと区別するための言葉として使われるようになりました。
「温泉」と「スパ」の違い
スパ(spa)とは、英語で温泉のこと。ベルギーにある同名の温泉地が語源とされています。
ただ、日本のスパ(SPA)はラテン語の「Salute Per Acqua(水の力で治療する)」の頭文字を取ったという説もあり、英語のスパとは少し異なります。
湯治や療養を目的とした温泉やspaと違い、スパ(SPA)はエステやマッサージなど、リラクゼーションを目的としたものを指しています。
例えば「ヘッドスパ」は、このリラクゼーションとしてのスパを使った和製英語です。
ただ、英語のspaに近い意味合いで、水着を着用する入浴施設が「スパ」を名乗っている場合もあるので注意が必要。
友達に「スパ行こうよ」と誘われたら、どのスパを指しているのかをしっかり確認しましょう。
意外と奥が深い温泉の世界。この機会に、ゆっくり肩まで浸かってみてはいかがでしょうか。
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