「バイキング」と「ビュッフェ」は何が違う?「違いの分かる人」になれるバイキング用語

8月1日はバイキングの日! 今回は、バイキングとビュッフェの違いなど、「違いの分かる人」になれるバイキング用語をご紹介します。

8月1日はバイキングの日!


日本ではじめてバイキング形式を採用した帝国ホテルの『インペリアルバイキング』がオープンした日にちなんで制定されました。


そこで今回は、バイキングとビュッフェの違いなど、「違いの分かる人」になれるバイキング用語をご紹介します。
 

画像出典:いらすとや

 

「バイキング」と「ビュッフェ」の違い

バイキングとは、定額料金を払った利用者が席を立って好きな種類・好きな量の料理を取りに行く食事形式のこと。端的にいうと「セルフサービスの食べ放題」です。


帝国ホテルの犬丸徹三社長が、旅先の北欧で出会った様々な料理を1つのテーブルに並べてセルフサービスで提供するスカンジナヴィア料理「スモーガスボード」を自社の新レストランに取り入れたのがはじまり。


ネーミングの由来は、北欧といえば海賊のバイキングであること、また当時上映されていた映画『バイキング』の豪快な食事シーンが印象的だったことから。


以降、日本では「バイキング方式」と呼ばれて、他のレストランにも広まりました。


一方のビュッフェは、セルフサービスで料理を取りに行く立食スタイルの食事形式のこと。


元々は「飾り棚」を意味していて、フランスの食堂で飾り棚に並べた料理を各自が好きに取り分けたところからきています。


バイキングと違って、食べ放題という意味は含まれていません。また、基本的には立食スタイルであり、バイキングのように着席して食べる場合は「シッティング・ビュッフェ」と呼ばれます。


ただ、「バイキング」よりも高級感があるからか、現在では食べ放題か否か、立食か着席かに関わらず、セルフサービスで好きなだけ料理を取りに行くスタイルを「ビュッフェ」と呼ぶ店が多いようです。


『インペリアルバイキング』の公式サイトでも、自店を「ブフェレストラン」と名乗っています。

 

「バイキング」と「カフェテリア」の違い

カフェテリアとは、スペイン語で利用者が好きな食べ物を選択できるようにした食堂のこと。「カフェテリア方式」と呼ばれて、多くの社員食堂や大学内の学生食堂で採用されています。


バイキング方式が「多種類の料理から種類も量も自由に選べる」のに対して、カフェテリア方式は「主食、主菜、副菜などの区分に応じて定量に小分けされたものを組み合わせる」という違いがあります。


ちなみに、Amazonやヤフーなどの大企業になると、定量のカフェテリア方式ではなく、好きな量を取れるビュッフェ方式を採用している社員食堂も。羨ましいですね……!


ただ、さすがに食べ放題のバイキング方式はあまりないようです。食べ過ぎて仕事にならないからでしょうか?

 

「バイキング」と「オーダーバイキング」の違い

オーダーバイキングとは、利用者から注文を受けつけ、そのメニューを都度提供する食べ放題のこと。調理時間の短い寿司屋や中華料理店、調理前の食材を提供する焼肉店などで実施されています。


バイキングとの違いは「ビュッフェ形式ではないこと」なので、いつかバイキングという言葉がすべて「ビュッフェ」に置き換わったとしても、オーダーバイキングだけは残るかもしれませんね。


あるいは、定義を飛び越えて「オーダービュッフェ」と呼ばれるようになるのかも。そう考えると、概念を拡大し続けるビュッフェの方が、よっぽど海賊っぽいですね……!


呼び名はどうあれ、楽しい食事体験であることには変わりないバイキングやビュッフェ。この機会に、ぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか。


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