500人が「読書感想文」の“実態”を暴露! 「本を全て読んで自分で書いていた」人は何割? 人気作品は?

All About編集部は、全国500人を対象に「夏休みの宿題」についての独自アンケート調査を実施しました。今回は、読書感想文で書いた本のタイトルや「本をきちんと読んでいたか」「自分で書いたか」など、読書感想文にまつわるエピソードを紹介します。


All About編集部では、全国の10〜60代の男女500人を対象に、「夏休みの宿題」に関する独自アンケート調査を実施しました(調査期間:2022年8月18〜20日)。同調査の「正直いらないと思う夏休みの宿題ランキング」で4位に選ばれたのは、「読書感想文」。どちらかというと“苦手”と感じる人も多い「読書感想文」についての調査結果を紹介します。
 

 回答者500人が読書感想文で書いた「本のタイトル」。人気作品は? 

日本の純文学作品で人気だったのは、太宰治の『走れメロス』。作者別では、夏目漱石の『吾輩は猫である』『坊ちゃん』『こころ』。芥川龍之介の『人間失格』『羅生門』『蜘蛛の糸』。宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』『注文の多い料理店』『よだかの星』も人気を集めました。

世界の児童文学では、ミヒャエル・エンデの名作『モモ』とJ・K・ローリングの『ハリー・ポッターと賢者の石』を選んだ人が多く、続けて、ルース・スタイルス・ガネットの『エルマーのぼうけん』、アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの『星の王子さま』が人気を集めました。

日本の児童文学で選んだ人が多かったのは、青木和雄の『ハッピーバースデー 命かがやく瞬間』。黒柳徹子の自伝的物語『窓際のトットちゃん』も人気でした。日本人作家の小説では、梨木香歩のデビュー作『西の魔女が死んだ』、湯本香樹実の『夏の庭 The Friends』、森絵都の『カラフル』。偉人の伝記では、「ヘレン・ケラー」と「野口英世」を選ぶ人が多かったようです。
 

読書感想文の本は自分で「全て読んでいた」人が68%

読書感想文を書くとき、本は読んでいましたか?

読書感想文の本はちゃんと読んでいたかを聞いたところ、「全て読んでいた」と回答した人が最も多く、68%でした。

普段は読書をしない人も読書感想文のために読んだという人は多く、「車の移動時間など、ちょっとしたスキマ時間にずっと読んでいた。いつもは車酔いするのに小説を読んでいるときはすごく集中していたので全然酔わなかった(21歳女性/福島県)」「本が嫌いなので、泣きながら読んだ(25歳男性)」「絵が怖かったことしか思い出せない(『モチモチの木』)55歳女性/群馬県)」などのコメントが寄せられました。
 

「あらすじだけ」「想像で書いた」……全く読まなかった人も

一方、「一部だけ読んでいた」と回答した人は約3割。「一刻も早く感想文を終わらせたかったので、本の最初と最後を読んでなんとなく読んだふりをして感想文を書いていました(38歳女性/大分県)」「あらすじだけ読んで書いた読書感想文がクラス内で選ばれて焦りました(33歳女性/岡山県)」などのほか、「父親が読書好きだったので、宿題ということは内緒にして大まかな内容を教えてもらっていた(39歳女性/福岡県)」など、読書好きな家族をうまく利用していた人もいました。

また、読書感想文は書いたものの、本は「全く読まなかった」人からは、「本をあまり読む方ではなかったので最初の2ページほど読んで適当に書いていた(27歳男性/岡山県)」「あとがきを見て想像で書いた(24歳女性/愛知県)」など、想像でストーリーを作り上げたという衝撃エピソードも!


>(次のページ)読書感想文を「自分で書いていた」人は何割?


※回答者のコメントは原文ママです


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