世界を知れば日本が見える 第4回

グーグルのAI「LaMDA」に“意識”はあったのか? AIに対して忘れてはいけない事実

コンピュータの進化により、まるで「生き物」のような会話をするAIも誕生している。マイクロソフトやグーグルのAIも話題になったが、忘れてはいけない事実もある。それは……。

AIに対して忘れてはいけない事実

そもそもAIに人間性を必要とするのかどうかの問題があるが、今後さらに情報が蓄積されていけば、AIはもっと広範囲で深みのある会話もできるようになるのは間違いないだろう。そして同時に、AIの能力が高まっていけば、多くの活動をコンピュータに任せられるので、人々の生活はますます便利になるはずだ。

AIで人間の生活はどう変わるのか(画像はイメージ)

AIはあくまでコンピュータであり、情報を「理解」しているわけではなく、実際に感情を持つことはないだろう。しかしワシントン・ポストの記事を読んで感じるのは、問題は人間の側にあることだ。人間側がコンピュータを「人」と錯覚してしまう可能性が大いにある。
 

そこに「破壊」などといった言葉が飛び出すと、恐怖を感じる人が出てくるのも分かる。AIが人間の頭脳を超えてしまう「シンギュラリティ」も一時話題になったが、忘れてはいけないのが、どこまでいってもAIはコンピュータに過ぎないという事実だ。結局、AIに対する恐怖を生み出しているのも、感じているのも、人間の側であることを忘れてはいけないだろう。



山田敏弘プロフィール
ジャーナリスト、研究者。講談社、ロイター通信社、ニューズウィーク日本版に勤務後、米マサチューセッツ工科大学(MIT)でフェローを経てフリーに。

国際情勢や社会問題、サイバー安全保障を中心に国内外で取材・執筆を行い、訳書に『黒いワールドカップ』(講談社)など、著書に『ゼロデイ 米中露サイバー戦争が世界を破壊する』(文藝春秋)、『モンスター 暗躍する次のアルカイダ』(中央公論新社)、『ハリウッド検視ファイル トーマス野口の遺言』(新潮社)、『CIAスパイ養成官 キヨ・ヤマダの対日工作』(新潮社)、『サイバー戦争の今』(KKベストセラーズ)、『世界のスパイから喰いモノにされる日本 MI6、CIAの厳秘インテリジェンス』(講談社+α新書)。近著に『プーチンと習近平 独裁者のサイバー戦争』(文春新書)がある。

Twitter: @yamadajour、公式YouTube「SPYチャンネル


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