ここがヘンだよ、ニッポン企業 第1回

「不祥事ドミノ」のスシローは、「異物混入」が続いた時のマクドナルドとよく似ている

スシローの不祥事が話題となっているが、かつてマクドナルドでも期限切れ食材や異物混入などの問題が相次いだ過去がある。なぜ「外食」はこのような「不祥事ドミノ」が続いてしまうのだろうか。

スシローが今やるべきは

物価上昇で苦しむ従業員を救うのはやはり……

当然、これはスシローの「企業努力」のたまものなのだが、一方でその「努力」は現場を疲弊させていることも忘れてはいけない。
 

店舗の店長やバイト従業員も仕事が終われば「消費者」なので、この世界的な物価上昇で生活はかなり苦しくなっている。賃金を上げて欲しいと願っているはずだ。しかし、なかなかそれは叶えられず、仕事では、「安いニッポン」を象徴するような、安い寿司、安いビールを売る。これでモチベーションが下がらないわけがない。
 

こんな時だからこそ、スシローもマクドナルドのように従業員の大幅賃上げに踏み切ったらどうか。こういう「負の連鎖」は再発防止を叫んだり、気合いや根性では乗り切れない。現場のモチベーションを上げるのはやはり賃金なのだ。



窪田順生プロフィール
テレビ情報番組制作、週刊誌記者、新聞記者、月刊誌編集者を経てノンフィクションライター。また、報道対策アドバイザーとしても、これまで300件以上の広報コンサルティングやメディアトレーニング(取材対応トレーニング)を行っている。

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