7月22日はナッツの日!
ミネラル分が豊富で夏バテ対策に最適、ビールとの相性もよいことから「夏にナッツ」の意味を込めて、また日付が7(ナ)2(ッ)2(ツ)と読めることにちなんで制定されました。
そこで今回は、「ピーナッツ」とナッツの違いなど、「違いの分かる人」になれるナッツ用語をご紹介します。
「ピーナッツ」はナッツではない
ナッツとは、植物学上では栗やドングリなど、堅く木化した果皮が1個の種子を包み、裂開しない果実のこと(堅果)。
一般的には堅果だけでなく、アーモンドやピスタチオなど果肉の内側に堅い核を持つもの(核果)も含めて「人が食用とする木の実(樹木の種子)全般」を指します。
一方でピーナッツとは、マメ科の植物である落花生の種子のこと。木の実ではないのでナッツではなく、日本ナッツ協会のホームページにもピーナッツの項目はありません。
ただし、ピーナッツは他の豆類に比べて炭水化物が少なく脂質が多いというナッツに近い栄養成分であるため、文部科学省による食品成分表では、ナッツと同じく「種実類」に分類されています。
「世界三大ナッツ」アーモンド、カシューナッツ、あと1つは?
世界的に広く流通している代表的なナッツが「世界三大ナッツ」と呼ばれています。
1つ目は、アーモンド。アジア西南部が原産地とされ、ヨーロッパに伝わってからは特にお菓子の材料として広まりました。現在ではアメリカのカリフォルニアが世界一の生産量を誇っています。
2つ目は、カシューナッツ。中南米が原産とされ、現在ではコートジボワールが世界一の生産量となっています。日本ではおつまみや中華料理の食材としてもおなじみですね。
さて、3つ目はなんでしょうか。クルミ? ピスタチオ? ナッツじゃないけどピーナッツ?
正解はヘーゼルナッツです。ちょっと意外かもしれませんが、世界的に広く消費されていて、アメリカやヨーロッパで人気のスプレッド「ヌテラ」やお菓子の材料として使われています。黒海沿岸が原産で、現在でもトルコが世界一の生産量となっています。
「ナッツの王様」「ナッツの女王」ってどれのこと?
世界三大ナッツの他にも、王様・女王と呼ばれるナッツも存在します。
ナッツの王様といえば、もちろん世界三大ナッツのどれか、と思いきや、その正体はマカダミアナッツ。
ハワイの特産品として有名ですが、原産はオーストラリア。生産量世界一は南アフリカ共和国です。
収穫できるまでの年数や、殻が堅く加工に手間がかかること、主原産地だったオーストラリアの人件費の高さなどから、他のナッツよりも高価であることが王様と呼ばれるゆえんのようです。
一方のナッツの女王は、今度こそ世界三大ナッツのどれか、ではなく、ピスタチオ。中央アジア原産で、生産量の上位はイランとアメリカ。日本ではミックスナッツの人気メンバーでおなじみですね。
独特の風味や栄養価の高さ、緑色の美しさ、そして旧約聖書に登場するシバの女王が好んで食べていたとされることが、呼び名のゆえんになっています。
暑い夏にぴったりのナッツ。食べる際は、その歴史にいろいろと思いをはせてみてはいかがでしょうか。
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