All About編集部が2022年2月、全国500人を対象に実施した「メルカリに関するアンケート調査」によると、購入者/出品者ともにイラッと、モヤッとした経験があるようです。
今回はその中から、「購入希望者の上から目線」について、ネットオークション暦18年、フリマアプリ歴8年以上の専門家で「All About」メルカリの使い方ガイドの川崎さちえが解説します。
「○○円なら即決します」の意味
メルカリに出品したことがあるユーザーなら、もしかしたら経験があるかもしれませんね。「○○円なら即決します」というコメントです。例えば、5000円で出品している商品に対して「4000円にしてくれれば即決します」という内容です。簡単にいえば、「値下げをしてください」ということですが、出品者からするとちょっとモヤッとする表現になってしまこともあります。
何がモヤッとするのかというと、表現から読み取れる「上から目線」です。
「4000円にするなら、買ってあげるよ」と受け止めることができる表現になってしまっているんですよね。もちろん、そう思わない出品者の方が大多数とは思うのですが、人それぞれ受け止め方が違ってきます。「上から目線のコメント」と思われてしまうことがあるのは事実です
「即決します」にさらにモヤッと
さらに出品者を苛立たせるのは、「即決します」という言葉。そもそもメルカリは、提示されている価格で買えば即決です。ヤフオク! などのネットオークションとは仕組みが違いますからね。コメントをしたユーザーからすれば、「それ以上の値下げは希望しません。値下げの後すぐに購入します」という意味合いなのでしょう。でも出品者からすれば「即決するのは当たり前だろう」と思ってしまう言葉でもあるのです。
出品者としてどう対応する?
上から目線のコメントと感じても、無視をしたり、同じように上から目線で返事をしたりするのは好ましくありません。ここは大人の対応といいますか、「そういう人もいるのだな」と思って冷静に対応していくと良いのではないでしょうか。相手は直接会う人ではありませんし、この先付き合いがある人でもないでしょう。1回の取引相手と思えば、グッと堪えることもできます。
また、いつもと変わらない対応をしていくことで、取引の評価が下がることもありません。何より、商品が売れたのだから、結果的には良かったと考えることもできますよね。
出品者をモヤッとさせない値下げ交渉
メルカリでの値下げ交渉は、当たり前のように行われていますし、出品者もおそらく値下げの依頼がくるだろうなと思って出品することも少なくありません。値下げ自体はそれほど大きな問題にならないので、注意すべきは伝え方ということになります。
例えば「○○円まで値下げをしていただきたいのですが、可能ですか?」という表現であれば、モヤッとする出品者は少ないと思います。
ただし、出品者の中には、値下げ交渉の時に先に金額を言わないで欲しいという人もいます。値段を決めるのは出品者と考えているからです。プロフィールに書かれていることが多いので、コメントする前にはプロフ必読ですね。
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