子どもたちのLINEやSNS、オンラインゲーム利用によるトラブルが問題視されるようになった昨今、保護者たちは「スマホが欲しい」や「友達とネットゲームがしたい」といった子どもからのニーズについて、どのように考え対処しているのでしょうか。
本記事では、子ども専用の端末を与えた時期や子どもたちのチャット利用の現状について紹介します。
半数以上が「中学生前に子ども専用のスマホを与えている」
「子どもに専用のスマホを与えた時期」を調査したところ、3位「小学6年生」で11.3%、2位「小学1年生」で13.8%、1位は「中学1年生」で23.5%という結果でした。小学校入学前〜小学校6年生までを合計すると57.2%となっており、半数以上が「中学生以前から自分用のスマホを持っている」ことが判明しています。
スマホを利用している子どもの約7割がチャットを利用
「各端末での子どものチャットなどの利用状況」を見ると、スマホを利用している子どもの66.3%がチャットを利用していることが分かります。「利用していない(させていない)」と回答した保護者に理由を聞いたところ、「いじめなどへの発展が心配」との意見が多く寄せられています。
実際にあった「チャットトラブル」を一部紹介すると、「同級生とその従兄弟からお金を要求された。本人は誰にも言えずなんとかお金を集めようとしていた。様子がおかしかったのでチェックしたところ事実が発覚した」や「中学生の時、クラスの男子から裸の写真を送って欲しいとメールがきた時、子どもはびっくりして私に相談してくれた」など、リアルな経験談を語ってくれています。
利用時のルールは「時間制限」や「言葉遣い」
「子どもがチャットなどを利用している」と回答した保護者に、「子どものチャットなどの利用にルールはあるか」を聞いたところ、61.0%が「はい」と回答しました。設けているルールで多かったのは、「時間制限」や「言葉遣い」でした。我が子がトラブルに巻き込まれないように、保護者もさまざまな対策を行っているようです。
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