キーワードは7つ! 東京五輪の「陸上競技」をもっと楽しむポイント

東京五輪が、いよいよ開幕しました。五輪の花形競技と言われる陸上競技は、7月30日(金)から始まり、最終日の8月8日(日)まで実施され、日本からは65人が出場予定です。ここでは、知っていれば陸上競技をもっと楽しめるポイントをご紹介します。

東京五輪が、いよいよ開幕しました。五輪の花形競技と言われる陸上競技は、7月30日(金)から始まり、最終日の8月8日(日)まで実施され、日本からは65人が出場予定です。ここでは、知っていれば陸上競技をもっと楽しめるポイントをご紹介します。
 

「箱根から世界へ」

東京五輪で実施される長距離種目(5000m・10000m・3000m障害・マラソン)に出場予定の男子選手10名全員が箱根駅伝の出走経験者。男子10000mには、昨年1月に行われた第96回箱根駅伝2区で名勝負を演じた相澤晃選手・伊藤達彦選手が出場予定です。箱根駅伝を創設した金栗四三氏の願いは「箱根から世界へ」。東京五輪でその願いが叶い、世界の一流選手と熱戦を繰り広げてほしいものです。
 

「日本初の女子1500m出場」

五輪の女子1500mに日本人選手が出場するのは、初めてのこと。東京五輪では、2名が五輪の舞台への切符をつかみました。出場するのは、同種目日本記録保持者であり5000mにも出場予定の田中希実選手、日本選手権800mを2度制している卜部蘭選手。勢いのある両者が、世界にどれだけ近づけるかに注目です。
 

「先生」

男子4×400mリレーの川端魁人選手の所属先は「三重教員AC」。実業団に所属せず、三重県の中学校の先生をしながら競技を続け、2021年6月に行われた日本選手権400mを制しました。社会人選手では実業団に所属している選手が多いなかで、異色の経歴と言えるでしょう。
 

「戻ってきた」

100mハードル寺田明日香選手、10000m新谷仁美選手は高校時代から有力選手であり、寺田選手は2009年の世界陸上に出場、新谷選手は2012年のロンドン五輪では10000mで9位、2013年の世界陸上では10000mで5位に入賞するも、それぞれ1度引退しています。寺田選手は結婚、出産、ラグビー挑戦を経て、2019年に陸上競技へ復帰。今年日本記録も更新しています。新谷選手は2018年に競技へ復帰し、2020年には10000mとハーフマラソンで日本記録を更新。引退前より記録を伸ばしている両者は、五輪の舞台でどのようなパフォーマンスを見せてくれるでしょうか。
 

「若い選手の勢いがいい」

今大会には、大学生ながら五輪代表に選出された選手もたくさんいます。泉谷駿介選手(110mハードル)、黒川和樹選手(400mハードル)、山内大夢選手(同)、三浦龍司選手(3000m障害)、デーデー・ブルーノ選手(4×100mリレー)・鈴木碧斗選手(同)、兒玉芽生選手(4×100mリレー)、青山華依選手(同)、石川優選手、(同)斎藤愛美選手(同)。中でも泉谷選手と三浦選手は日本記録保持者として出場するため、好成績が期待されています。今後の陸上界を担うであろう、大学生オリンピアンの活躍にも注目です。
 

「異なる競技に従兄弟で出場」

男子走り幅跳びに出場予定の橋岡優輝選手は、2019年のドーハ世界陸上で8位の有力選手。そんな橋岡選手ですが、サッカー男子代表として五輪に挑んでいる橋岡大樹選手とは、従兄弟にあたります。異なる種目で従兄弟同士が代表になり、五輪に挑戦するのは珍しいのではないでしょうか。
 

「五輪で引退」

110mハードルでは、前日本記録保持者の金井大旺選手にも注目です。金井選手は今シーズンで引退して歯科医を目指すことを公表しているので、五輪での活躍が見られるのは最後かもしれません。

陸上競技は7月30日から閉会式のある8月8日まで毎日何かしらの競技があり、記事では紹介しきれなかった選手も登場します。テレビ放送やネット配信などで、観戦してみてはいかがでしょうか。


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