スイス連邦統計局は2021年6月、「スイスの労働力調査」の結果を公開。性別や家族の状況による働き方や子どもの有無による働き方の割合、夫婦の地域特性別の雇用分布など、さまざまな観点からスイス在住労働者を調査したところ、同国の根深いジェンダーギャップが浮き彫りになったとしています。
 
「スイスの労働力調査」4〜24歳までの子を持つ夫婦の働き方
「スイスの労働力調査」4〜24歳までの子を持つ夫婦の働き方

子どもがいる世帯の女性のパートタイム勤務比率は高い

25〜54歳までの夫婦の「子どもの有無による働き方の割合」をみると、子どもがいない場合、52.3%が「フルタイムで共働き」、次いで「夫はフルタイム、妻はパートタイム50〜89%」が19.8%でした。※スイスでは、正社員でもパートタイム可能でその割合を%で表します。週3日勤務なら60%、週4日なら80%など。求人誌でも、ある程度の割合を%で示して公募します。
 

子どもが0〜3歳の夫婦の場合「フルタイムで共働き」は12.2%、「妻はパートタイム50〜89%」24.4%、「妻はパートタイム1〜49%」24.1%、そして「妻は専業主婦」が18.7%ヘと変化。
 

この傾向は子どもが4〜12歳になるまで続き、13〜24歳で再び「フルタイムで共働き」と「妻がパートタイム50〜89%」の割合が増加してきます。
 

子どもが増えるにつれ女性の世帯収入への貢献度は減る

統計局によると、スイスはパートタイム労働者の割合が多く、国際的にみても際立っていると説明しています。25〜54歳のスイス在住女性のパートタイムの割合は63%。対してEUに加盟している27カ国では28%にとどまっているそうです。
 

ほかにも、調査結果内の子どもがいる家庭では男性の収入が世帯収入の65%に対し、子どもがいない家庭では58%。女性の世帯収入への貢献度は子どもの数が増えるにつれ減ってゆき、子どもが1人の場合は32%、3人以上の場合は20%にまで減少するそうです。
 

出典:Indikatoren der Gleichstellung von Frau und Mann und Vereinbarkeit von Beruf und Familie


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