娘が雛祭りのお人形を作って持って帰ってきました。お人形の顔の部分は自分で描いたようで、お雛様の方は明らかに自分の顔に似せた絵になっていました。娘にそれを指摘してみると「そうだよ。○○ちゃん(自分の名前)は女の子でしょ? お雛様も女の子なんだよ。お内裏様は男の子。だからお雛様は赤で、お内裏様は青なんだよ」と解説してくれました。

 

それを聞いて、内心「あ~こんな小さなころからジェンダーバイアスって刷り込まれていくんだな」と、ちょっと残念に思ってしまったのですが……。男の子=青、女の子=赤という固定したイメージもジェンダーバイアスなんですよね。娘には好きな色の服を着ていいよと言っていますが、本人がピンクばかり選ぶので、引き出しの中はピンクだらけ。娘は「プリキュア」か「プリンセス」になりたいそうなので、ピンクでフリルが付いている服ほどポイントが高いようです。

 

一般的な「女の子らしい服」と本人の好みが自然に一致していれば、別にジェンダー云々関係なく、本人が着たいものを着てもらえればいいんですが、本人の好みが全く異なる方向だった時にそれを「一般的ではない」と捉えてしまうと問題が生じます。分かりやすく言えば、男の子がスカートを着たがった場合などです。

 

こういった、気付かないジェンダーバイアスは、実は結構身近なところにたくさん発見できます。それがジェンダーバイアスかどうかを見分ける簡単な方法は、「男女」を逆にした時にその言葉や表現が成り立つかどうか見てみることです。

 

例えば、最近よく見かけるイクメン記事。「○○さんは毎日子どもをお風呂に入れているそう。沐浴の時期からお風呂担当はお父さん」……といったレポートですが、「○○さん」が女性だった場合、きっと記事になんてなりませんよね。女性が子どもを毎日お風呂に入れても、「それって当たり前でしょ?」と言われるからです。

 

恋愛系の雑誌だと、「初デートでは男性が食事代を出すべき?」なんて記事を見かけたりしますが、女性が食事代を出すべきかワリカンにすべきかという議論はおきません。

 

パートナーとしての男性を選ぶ時は年収を気にするのに、女性を選ぶ時には学歴や年収は問われないのも同じですね。男性としての価値の評価に、経済力が直結している、つまり「男が稼ぐもの」という刷り込みがあるわけです。