コロナ禍で、テレワークを導入する企業は増えています。テレワークを取り入れると、実際に生産性はどのように変化するのでしょうか。

アーデントは、テレワークをしている1都3県在住の20~59歳の会社員205人を対象に、インターネットを通じてテレワーク時の生産性に影響する要因に関するアンケートを実施。その結果、テレワークによる生産性の変化は「80%に低下」との回答が最多に。全回答の平均値を取ると91%となり、テレワークをする前と比較してやや生産性が落ちていると感じている人が多いことが明らかになりました。

テレワークの生産性の変化、職種ではIT系の技術職、業種ではIT系や不動産・建設系が生産性アップ

職種別の生産性の変化
IT系技術職はテレワーク時の生産性が明確にアップ​


職種によってテレワーク時の生産性に違いがあるのかを比較してみると、明らかに生産性がアップしているのはIT系技術職でした。パソコンを使って一人集中して行う作業は、テレワークという形態との親和性が高いと考えられます。

一方、大きく生産性が下がったのは「販売・サービス職」「専門職(コンサルティングファーム・専門事務所・監査法人)」「総務」でした。対面で接客や応対をする職種は、テレワークだと成果を出しにくいということが分かります。

次に、業種とテレワーク時の生産性の関係を見てみると、「IT系」において生産性がアップしているのが目を引きます。職種では、IT系技術職が生産性アップになっているという内容とリンクする結果となりました。
 

業種による生産性の変化
業種別ではIT系や不動産・建設系、マスコミ系で生産性アップ


その他、「不動産・建設系」「マスコミ系」「商社系」の生産性もアップ。対して「サービス系」は生産性が下がっています。ただし職種に比べると割合の差は比較的小さく、業種よりも職種によって生産性ダウンの影響が大きいことがうかがえます。
 

テレワーク頻度による生産性の変化、毎日~週3回までは生産性アップ

テレワーク時と生産性の変化
週3回以上のテレワークは生産性を上げる


テレワークの頻度と生産性の変化の関係を見てみると、テレワーク頻度が週3回以上だと生産性がアップする割合が多く、週に2回以下だと生産性がダウンする割合が多いという結果に。毎日テレワークをしている人は、生産性アップの割合が33%に対してダウンの割合が17%。テレワークの頻度が高いほど、集中できる環境を整えているために生産性が上がっているとも推測できます。
 

テレワーク時の生産性に影響する理由、第1位は「テレワークする環境」

テレワークの生産性に影響する理由
テレワークの生産性に影響を与える理由の第1位は「テレワークする環境」
 

テレワーク時の生産性に影響する理由は何かについて3つまで複数回答してもらった結果、第1位は「テレワークする環境」、第2位は「テレワーク環境を整えるITツール&通信ツール」、第3位は「テレワーク時にコミュニケーションしやすい仕組みや環境」という回答が並びました。

テレワークによる生産性がアップした人とダウンした人との違いを見ると、生産性がアップした人は「テレワーク環境を整えるITツール&通信ツール」「テレワークするための周辺機器」「個人の対応能力」などが理由と捉えているのに対して、生産性がダウンした人は「テレワーク環境を整えるITツール&通信ツール」よりも「テレワーク時にコミュニケーションしやすい仕組みや環境」を重視しているという結果に。

つまり、コミュニケーションが重視される仕事をしている人はテレワークだと生産性が下がりやすく、個人で仕事を進めていける人は生産性が上がったと考えていることが分かります。コミュニケーションをとりながら仕事をする職種の人たちには相互のコミュニケーションが気軽にとれるツールの導入を、個人で仕事ができる職種の人にはITツールやパソコン、ネットワーク環境の整備を行う対策が有効と言えるでしょう。

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