合格より大切なもの。「条件つきの自信」を超えて伸び続ける子どもへ
「いい高校へ」「いい大学へ」と願うこと自体が決して悪いわけではありません。ただ、子どもが自分の意思で進路を選ぶには、親の期待通りでなくても「自分は大切にされている」という安心感が必要だと亀井さんはいいます。「受験はもちろん大切です。でも、長い人生を俯瞰(ふかん)してみれば、受験は人生のほんのひとかけら。目指すのは志望校に合格することだけではなく、その経験を通して自分で考え、選び、その先も成長し続けていけることです。
私はずっと、親の期待に応えられる自分なら認めてもらえると思って生きてきました。でも、そうした条件の上に成り立つ自信はもろく、そのレールから外れたとき、私自身が崩れてしまった。だからこそ子どもには、『結果がどうであっても、どんな道を選んでも、あなたは大切な存在だ』と伝えてほしいんです」
受験の結果だけでなく、その先の人生も見据え、子ども自身の意思を尊重するために——。まずは親自身が自分の価値観を無意識に押し付けていないか、子どもの本当の声を聞けているか振り返ってみることが大切なのかもしれません。 お話を聞いたのは:亀井弘喜さん
心理カウンセラー・セミナー講師/東北大学卒業後、外資系コンサルティング会社を経て人材業界に転身し、営業として高い成果を上げるとともに組織マネジメントにも従事。その後独立し、コーチングや心理学をベースに、キャリア、人間関係、子育てなど人生全般の意思決定を支援するセミナー・講座(人間心理学「センターピース」)を展開している。これまでの受講者は1500人以上、相談者は延べ1万人以上にのぼる。2025年には株式会社PERを設立し、外食事業にも参入。/著書『最強の俯瞰思考』(KADOKAWA 2025年12月発売)
この記事の執筆者:廣田美絵子
化粧品会社の人事部にて採用・教育業務に従事した後、広報を担当。教育関連企業へ転職し、広報業務を中心にキャリアを重ねる。現在はフリーランスとして活動し、キャリアコンサルタントとしても人のキャリアや働きがいをテーマに執筆・発信を行っている。



