ホワイトカラーは消えるのではなく「削ぎ落とされる」。AIが暴く“思考停止の優等生”の末路

ホワイトカラーの仕事が奪われるともいわれるAI時代、「仕事ができる人」の定義はどう変わるのか? 心療内科医・産業医の海原純子氏が、AIに代替されやすい作業と、実力がなくても「仕事ができる」と錯覚してしまう危うさを解説します。(画像出典:PIXTA)

※本記事で紹介している商品の購入やサービスの利用により、売上の一部がオールアバウトに還元されることがあります。

AIは「できたように見せる」力を持つ

さらにもう1つ、見逃せない変化がある。

AIは、「できない人をできるようにする」のではなく、「できたように見せる」力を持っているということだ。

報告書を書く力がなくても、AIに頼めばそれらしい文章はすぐにできる。英語が話せなくても、AIが洗練された表現に直してくれる。しかし、その内容を本当に理解しているかというと、そうとは限らない。

これは教育の現場でもすでに指摘されている問題であり、理解なきアウトプットの増加と言える。そしてこの現象は職場にも広がっている。

「それらしいもの」は増えるが、「本当に考えられているもの」は減っていく。これは就職採用をする担当者の悩みにもなりそうだ。

更に怖いのは、出来ていないのにその自覚がなくできていると思い込む人が増えそうだという点だ。

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著者:海原純子(心療内科医・産業医)
東京慈恵会医科大学卒業。同大講師、日本医科大学医学教育センター特任教授、ハーバード大学大学院客員研究員などを歴任。1986年に日本初の女性クリニックを開設し、復興庁「心の健康サポート事業」統括責任者も務めた。読売新聞「人生案内」回答者、毎日新聞「心のサプリ」連載中。

著者:ラスカウスキー照美(ITコンサルタント・トレーナー)
ペンシルベニア大学ウォートンスクールMBA修了。米国陸軍、Goldman Sachs、Symantecなどを経て独立。情報セキュリティの国際資格CISSP・CCSPを持ち、セキュリティ・クラウド・AI分野の企業研修や技術書の執筆を行う。

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