反撃は相手への“ご褒美”? 脳科学者・中野信子が語る「コスパの悪い相手」になりきるマウント対処法

嫌味に腹を立てたり、傷ついた顔を見せたりすることが、相手への“ご褒美”になる? 脳科学者・中野信子氏が、マウントを仕掛ける側に「手応えがない」と思わせ、攻撃を無力化する方法を解説します。(画像出典:PIXTA)

※本記事で紹介している商品の購入やサービスの利用により、売上の一部がオールアバウトに還元されることがあります。

反応すれば、相手に「快感」を与えてしまう

もし、貴方が相手のマウントに気づいてしまったとしても、決して反応してはいけません。反応した瞬間に、相手に「つけ込む隙」と「ドーパミン(快感)」を与えてしまうからです。

マウントしたのに貴方がキョトンとしている、あるいは全く別の話題にすり替えられる。この「肩透かし」をくらったとき、相手は強烈な不満を覚えます。

「攻撃したのに、手応えがない。なんてコストパフォーマンスの悪い人間だ」

そう確信したとき、相手は次のターゲットを探しに、貴方の前から去っていきます。

マウンティングは、いわば根比べです。

相手が「気づくまでやってやる」と固執してくることもあるでしょう。しかし、相手が費やすコスト(時間とエネルギー)に対し、貴方から得られるリターン(貴方が示す屈辱や動揺)がゼロであれば、いずれその計算は破綻します。

ロンドン紳士と脳科学に学ぶ 品格のあるマウントのとり方
ロンドン紳士と脳科学に学ぶ 品格のあるマウントのとり方
最初から読む

著者:中野信子(脳科学者、医学博士、認知科学者)
東京都生まれ。東日本国際大学特任教授、京都芸術大学客員教授、森美術館理事。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了。フランス国立研究所ニューロスピン勤務を経て帰国。脳や心理学をテーマに、人間社会の事象を科学の視点から解説する。

次ページ
【注目の書籍】『ロンドン紳士と脳科学に学ぶ 品格のあるマウントのとり方』
Lineで送る Facebookでシェア
はてなブックマークに追加

編集部が選ぶおすすめ記事

注目の連載

  • ヒナタカの雑食系映画論

    松たか子主演映画『ナギダイアリー』が“不穏エンタメ”である理由。なぜ「凪」の日常がスリリングなのか

  • どうする学校?どうなの保護者?

    20年間「駆け込み実績ゼロ」の学校も…「こども110番の家」は本当に必要? PTAが直面する理想と現実

  • 恵比寿始発「鉄道雑学ニュース」

    【要注意】東京駅で絶対にハマる「最遠ホーム」と「メトロ乗り換え」の絶望トラップ

  • 海外から眺めてみたら! 不思議大国ジャパン

    「移民」に冷たいのはどっちなのか? スイスの厳格過ぎる学歴選別と、日本の曖昧過ぎる外国人政策