単なる「いい人」になるのはやめなさい。脳科学者・中野信子氏が明かす「舐められない人」の作法

頼み事を断れず、悪くなくても謝っていませんか? 脳科学者・中野信子氏が、単なる「いい人」が搾取される理由と、無礼な相手に軽く扱われず、自分を守るための振る舞いを解説します。(画像出典:PIXTA)

「申し訳ございません」の大安売りは“敗北宣言”

無意味な「謝罪」という敗北宣言を今すぐやめましょう。

私たち日本人は、火種を取り除こうとしてつい「申し訳ございません」などという言葉を大安売りしてしまいます。しかし、これは国際社会においては「私は攻撃されても文句は言いません」という白旗を掲げたも同然の行為です。

パリジェンヌに、待ち合わせに遅刻した理由を問い詰めてご覧なさい。

「10分が『遅刻』? 冗談でしょう。地下鉄が時間通り来ないのはこの街の風物詩ですよ。そんなこともご存じないなんて、貴方はどんな田舎から来たんですか?」

自分の非すらも「相手の無知」へとすり替える。この圧倒的な強気は、失うものがないヤンキーの蛮勇ではなく、自分の尊厳を1ミリも明け渡さない、気高いレディの自衛術なのです。

無礼な相手に「身の程を知れ」と告げる

かつて、私が居合わせた場面で放たれた強烈な一言を、すべての人は胸に刻むべきでしょう。

「その顔で、よく私にセクハラしようと思いましたね?」

もちろん容姿を侮蔑した言葉ですから、現代では使用に細心の注意を払わねばなりません。

けれども相手はそれ以前に、すでにこちらの尊厳を踏みにじる行動をしてしまっている。これは、この私に無礼を働いている「鏡に映った醜い己の姿」を直視せよ、という「静かな警告」です。

私たちは、自分に対して無礼を働く者に対し、即座に「身の程を知れ」と告げる自由を行使してもよいのです。

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舐めてくる相手を一瞬で牽制する「毒の使い方」
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