「私たちは数合わせなのか」女子枠で入学した学生が抱く切実な疑問
その一般選抜入学者の女子がこう言ったそうです。「国際卓越研究大学に選ばれるために、女子を集めたかったわけでしょ」
国際卓越研究大学とは、研究力が高い大学に国がお金を出して支援するシステムです。国が作った「大学ファンド」の運用資金から支払われ、その額は年に数百億円とされ、最長25年続きます。
第1弾として東北大学が認められ、次に選ばれたのが東京科学大学でした。
東京工業大学と東京医科歯科大学が合併して東京科学大学となりましたが、これも「国際卓越大学」に選ばれるためと言われています。
京都大学新聞の『【特集】「女子枠」制度を考える 研究者から見た意義と課題』(2024.06.01配信)の中で、法学部の曽我部真裕教授がこうコメントをしています。
他にも選ばれる基準はいくつかありますが、その1つが女子学生率を上げることだったのではないかという指摘があるのです。(女子枠制度は)政府が資金を拠出するファンドから助成金を得る、国際研究卓越大学採択のためなど、他に目的があるのではないかと捉えられる可能性も出てきます。
カンダさんの頭には教授の「華やかだね」という言葉が重なって浮かんだといいます。中身ではなく、見た目や性別だけしか求められていないのだなと痛感したそうです。
「背伸びをしてしまったのかもしれません。でも、正当な入試で合格しているのに、なぜこんなに批判されなければならないのか。いまもその疑問は消えません」
それでもカンダさんは大学生活を投げ出すつもりはないと話します。塾で生徒に「女子枠ってどう対策すればいいんですか?」と聞かれ、うまく答えられなかった経験を振り返り、こう言いました。
「いつか自分の言葉でちゃんと女子枠について説明できるようになりたいです」
この記事の執筆者:
佐藤 れん



