女子のほとんどが女子枠入学者
「女子学生の過半数が女子枠で入学しているんですよ。一般選抜は少ないんです」入試形態が違うことへの反発自体はないと言います。
「高校の同級生も総合型選抜で旧帝大へ進学しましたが、すごく成績がよかったです。難関大に入る推薦や総合型選抜の人は、優秀な人ばかりだと思っています」
ただ、東京科学大学の「女子枠」で入ってきた学生たちは、明らかに自分とは雰囲気が違うとも語ります。
「女子枠の入学者は、私立の中高一貫校出身者が多いですね。男子は公立出身が大半ですが、女子は私立出身がほとんどに見えます。私たち公立組とは、まとっている雰囲気が全く違うんです」
「中学受験」の話題で広がるカルチャーショック
どんな雰囲気なのか、ヤスダさんは幼少期の記憶を振り返ります。「小学校の頃、近所の医者の娘がSAPIX(サピックス)に通っていて、夜、車の後部座席で毛布にくるまって帰ってくるのを見かけました。『過保護に、大切にされている子がいるんだな』と印象に残っていたのですが、女子枠の子たちからは、あの子と同じ匂いがするんです」
ある時、女子同士で話していると、中学受験の話題で大いに盛り上がったそうです。
「SAPIXとか早稲田アカデミー、日能研。みんな小学4年から塾に通って私立に入って、中学に入ってもまた塾に通っていたそうなんです。『SEG』という数学専門の塾の塾名も、私は聞いたことがありませんでしたが、女子枠の中には通っていたという子が複数いました」
気になってバイト先の中高一貫校出身の男子に「SEGってなに?」と尋ねると、「東大や医学部を目指すやつが通うブランド塾。俺の同級生も親に入れられたけど、ついていけなくて辞めてた」と教えられました。



