特に東京科学大学(旧 東京医科歯科大学・東京工業大学)の女子枠は154名(2026年・予定)という大きな枠で、結果として一般選抜の定員を減らしたため、一般選抜の共通テストが難化しました。そのため反発が起き、大きな批判のムーブメントが起きています。
当の大学の学生たちはどう考えているのでしょうか。
周囲は「私立一貫校の女子枠組」ばかり
東京科学大学へ一般選抜で入学した女子学生のヤスダさん(仮名)は、「他の女子学生の多くが私立中高一貫校出身で、『女子枠』で入学していることを知り戸惑った」と言います。ヤスダさんは公立小学校、公立中学校と進み、高校受験で地元の公立進学校へ進学した経歴の持ち主です。
一方で、東京科学大学の女子の多くが、中学受験をして中高一貫の私立校から「女子枠」を経て入学していました。
それではなぜ、ヤスダさんは女子枠を受験しなかったのでしょう? 一般選抜で合格するほどの学力があれば、女子枠を受験しても合格したかもしれません。
「女子枠なんて差別的だからあえて受験しないという学生もいると聞きますが、私はそんな高尚なレベルにいませんでした。単に情報がなかったから受けなかったんです」
通っていた公立高校は「目指せ国立大学!」という雰囲気で、推薦や総合型選抜を受ける生徒は多くなかったそうです。
「慶應や早稲田の指定校推薦も余っていました。文系だと成績がいい女子は慶應の法学部などの指定校推薦をとっていましたが、理系クラスはほとんど年内入試を受ける子はいませんでしたね。総合型選抜なんて情報がないから、受けるなんて考えもしなかったです」
「特定の高校」にだけ流れていた女子枠の情報
大学に入学し、女子枠合格者と話していると、「残酷な事実」に出会ったとのこと。「女子枠の子たちは『大学の人が高校に来て説明会を開いていた。高校の先生からも勧められて受験することになったの』と話しています。つまり、高校時代に女子枠入試の情報をしっかり持っていたんです」
不公平だと思ったのは、「受験する前に、女子枠の合否の基準を把握していた子もいた」ことだそうです。



