合格実績だけで塾を選びがちですが、実は「テキスト選び」こそが合否を分けるポイント。
今回は、『本当にかしこい子になる!勉強メンタルの育て方』(ウェッジ)など多くの著作を持つ中学受験のプロ家庭教師「名門指導会」代表の西村則康先生に、主要テキストのレベル感と、志望校に見合った塾の選び方の極意をお聞ききしました。
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偏差値60までなら「新演習」が実は最強の選択肢?
多くの中小塾や個人塾では、四谷大塚が制作する「予習シリーズ」が採用されています。中学受験界の老舗が作る、圧倒的なブランド力と信頼があるテキストです。しかし、ここで注目したいのが、栄光ゼミナールなどで使われている「新演習シリーズ」です。
筆者が数年前に取材した際は、塾側から「偏差値60までの学校に対応している」との説明を受けました。一般的に偏差値60以上の学校を難関校と呼び、それ未満の学校を中堅校と呼びます。そのため「新演習は中堅校向けのテキストということだな」と理解しました。
ところが近年、このテキストは改訂を重ねて非常に内容が充実し、難易度も底上げされています。今や「これを完璧にすれば、偏差値60以上の難関校も狙えるのでは」と感じるレベルに進化しているのです。
西村先生は、「新演習」をこう評価します。
「新演習は幅広い難易度の問題が豊富に載っています。それでいて超難問や奇問が省かれているため、着実に基礎学力を高めるのに適しています。
実は、この内容をしっかり仕上げれば、御三家受験の素地を作ることも十分可能です。特に女子校であれば、難関校でも新演習の内容で十分対応できますし、女子学院とは非常に相性がいいテキストだと言えます」
例えば、個別指導塾で「新演習」を使って基礎を完璧にし、6年生から大手塾の志望校特訓に合流して御三家に合格する、といった戦略も現実的なのです。
「偏差値45まで」なら、さらにコンパクトな教材で十分
個別指導塾などでよく見かける「新小学問題集シリーズ」(教育開発出版)についても見ていきましょう。「新小学問題集は、内容が非常にコンパクト。解法などの解説が省かれている部分もありますが、その分、総復習をする際には非常に使いやすい構成です」
実際、ある中堅塾では小学6年3月までにこの「新小学問題集」の6年生テキストを一通り学習させ、その後「新演習」へステップアップするというカリキュラムを組んでいます。
つまり「新小学問題集」は、「新演習シリーズ」をより基礎的にしたテキストと言えます。
「目指す学校が偏差値45ぐらいまでであれば、無理に難解なテキストに手を出さず、この『新小学問題集』を完璧にするだけで十分合格を狙えます」



