チャレンジ校か安全校か。ファイナンスのプロが語る「中学受験」と「資産運用」の“全く同じ構造”

中学受験の志望校選びは、金融のプロが行う「ポートフォリオ戦略」と同じだった? リスクとリターンを冷静に見極め、チャレンジ校と安全校を最適に組み合わせるファイナンス思考を解説します。(画像出典:PIXTA)

※本記事で紹介している商品の購入やサービスの利用により、売上の一部がオールアバウトに還元されることがあります。

投資も受験も原理は同じ。人生の「リターン=幸せ」を最大化する方法

中学受験は数日で結果が出る過酷な世界ですが、資産運用は一生かけて向き合う長期戦です。どちらにも共通しているのは、「分散」と「長期視点」。

複数の学校を受け、仮にどれかがうまくいかなくても、次にチャンスを残す。

それは、異なる資産を組み合わせてリスクをならす投資戦略と同じです。

そして短期の結果に一喜一憂せず、長い目で「成長」を見守る。

この姿勢こそが、最終的にリターンを最大化する唯一の方法です。

受験を振り返ると、そこには投資家の資産配分表のようなメモが残っていました。

志望順位、日程、確率——すべては「限られた資源をどう配分するか」という判断の積み重ねです。

思えば、家計もキャリアも時間の使い方も同じ構造。

人生そのものが、1つのポートフォリオなのです。

「ポートフォリオ」「分散」「相関」と聞くと、少し難しそうに感じるかもしれません。

でも本質は、「有限である時間やお金を、大切な家族や自分自身の人生が少しでもハッピーになるために、どう振り分けるか」を工夫することと、何ら変わりはありません。

原理原則は同じです。資産運用を小難しく考えすぎないでください。

人生はすべて「リスクとリターン」のバランスです。リスク(=不確実性)を少しでも抑えながら、リターン(=幸せ)の総量を増やしていきましょう。

資産運用に限らず、このバランスを意識した言動の積み重ねこそが、「年をとるほど幸せになる」人生の秘訣です。
世の中のことも自分のこともみるみるわかる お金の「選択」 人生の節目に役立つファイナンス超入門
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この書籍の執筆者:森 暁郎 プロフィール
グロービス経営大学院 教授。慶應義塾大学経済学部卒業、コロンビアビジネススクール修了(MBA) 三和銀行(現三菱UFJ銀行)入社。国内及びニューヨーク支店にて、シンジケートローン等の営業及び審査業務に従事。MBA取得後、General Electricに入社し、大型のM&A案件等を担当。その後、ベネッセにて新規事業開発や海外M&Aを統括。現在はグロービスにて会計・ファイナンス領域の責任者を務める。取締役として投資先の経営にも参画。
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