中学受験の誤解を解く。付属校進学が「守り」ではなく「攻め」の選択になる条件

実は今、多くの付属校で「内部推薦の権利を持ったまま他大学を受験できる」制度が整備されています。法政・中央・成城などの具体例を交え、進学校化する付属校の最新学習状況や、大学側が求める学力水準の変化について解説します。(画僧出典:PIXTA)

進学校より有利? 内部推薦を「滑り止め」にできる最強のセーフティネット

付属校への最大の不安要素は、「もし系列大学に志望の学部がなかったらどうするのか」という点でしょう。

実は現在、多くの付属校で「内部進学の推薦資格を保持したまま、他大学を受験できる制度」が整備されています。各校の具体的な運用を見てみましょう。

法政大学第二中・高等学校では、内部推薦の資格を保持したまま他大学を自由に受験可能です。ただし、法政大学への学部希望に関しては、同大を第一志望とする「専願」の生徒が優先される仕組みとなっています。

中央大学附属中学校・高等学校の場合、内部進学の資格を維持したまま、国公立大学であれば全ての学部学科の受験が認められています。私立大学に関しても、中央大学にはない学問領域であれば受験が可能です。

成城学園中学校高等学校も、内部推薦の資格を保持したまま他大学を受験できる制度を整えています。

こうした「推薦権を持ったままの他大受験」が広がっている背景には、受験生へのアピールという戦略的な狙いもあります。「いざという時のセーフティネットがある」という安心感は、志望者を集める上で大きなPRポイントになるからです。
 
今回は、付属校が「しっかり勉強させる場」へと変貌し、外部受験という選択肢も広がっている最新トレンドについて解説しました。

次回は、付属校がいかにして外部受験対策を行っているのか、その具体的な中身について深掘りします。

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進学校よりおトク?「偏差値50台の付属校」が「偏差値60の進学校」よりMARCH進学に近い理由
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大学受験 活動実績はゼロでいい 推薦入試の合格法
大学受験 活動実績はゼロでいい 推薦入試の合格法
この記事の執筆者:杉浦 由美子 プロフィール
キャリア20年の記者。『大学受験 活動実績はゼロでいい 推薦入試の合格法』(青春出版社)、『女子校力』(PHP新書)、『中学受験 やってはいけない塾選び』(青春出版社)など単著は14冊。『ダイヤモンド教育ラボ』、『ハナソネ』(毎日新聞社)『マネーポストWEB』(小学館)などで取材記事を寄稿している。趣味は取材。
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