ヒナタカの雑食系映画論 第204回

2025年の「日本アニメ映画ベスト10」を作ってみた。大好評を受けてクリスマス上映も決まった1位を見て!

2025年の「日本のアニメ映画ベスト10」を一挙に紹介しましょう! 特に1位と2位と3位はまだまだ上映中ですので、ぜひ映画館に駆けつけてください!(画像出典:(C)2025映画「トリツカレ男」製作委員会)

4位 『映画 キミとアイドルプリキュア♪ お待たせ!キミに届けるキラッキライブ!』

言わずと知れた女児向けアニメ『プリキュア』シリーズの劇場版であり、今回はアイドルがテーマである作品だからこその、はっきりと「推し」への愛情の尊さ、あるいは「本当の気持ち」に向き合うことを称えた物語になっていました。過去にさかのぼってからの「アイドル嫌いの女の子」にまつわる謎の数々は興味を引きますし、ファンを幸せにしたいアイドルの気持ちに感情移入できる物語になっていました。

脚本家は『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』の吉野弘幸で、そちらと同様に「時間の残酷さ」を描いていることにも注目です。そして、アイドルに限らず、「この時だけ」のコンテンツに触れていたり、推しがいる人にとっては、積み上げた気持ちが報われる「光景」に感涙するのではないでしょうか。アイドルの元の意味が「偶像」であること、ゲストキャラの名前が「天照(アマテラス)」からきていることを踏まえると、さらに味わい深いものがありますよ。

【関連記事】大人にこそ見てほしい「プリキュア映画」をランキングにしてみた。映画『わんぷり』と併せて見てほしい

3位 『ゾンビランドサガ ゆめぎんがパラダイス』

2018年と2021年に放送されたテレビアニメの劇場版で、そちらから「ゾンビの女の子たちがアイドルになる」とぶっ飛んだ設定だったことに加え、さらに映画では宇宙人と戦う『インデペンデンス・デイ』的な本格SFアクションになりました。それでいてキャラの愛らしさ、舞台の佐賀への愛情は受け継がれるばかりかマシマシで、ラストでは予想だにしない感動が待ち受けているという、ファンムービーの枠にまったくとどまっていない傑作だったのです。

序盤に簡単なあらすじがあり、テレビシリーズを全く見ていなくても楽しめる(見ているとさらに小ネタが分かって楽しい)上に、(宇宙人の造形がちょっと怖いものの)未就学児ごろのお子さんにも推薦できる万人向けの内容でもあるため、もっともっと多くの人に見てほしいです。なお、テレビシリーズの1話の冒頭はなかなか刺激が強い上にホラーテイストだったりするので、お子さんと一緒に見るのであれば1話のBパート(8分50秒ごろから)からの視聴がおすすめですよ。
次ページ
2~1位を見る
Lineで送る Facebookでシェア
はてなブックマークに追加

連載バックナンバー

Pick up

注目の連載

  • ヒナタカの雑食系映画論

    『ミルキー☆サブウェイ』は劇場版の追加シーンも重要!『超かぐや姫!』との共通点、愛されるアニメの「正解」とは

  • 恵比寿始発「鉄道雑学ニュース」

    江ノ電20年ぶり新車、謎の「1人掛け席」の正体は? 観光サービスではなく「混雑地獄」に挑む苦肉の策

  • 海外から眺めてみたら! 不思議大国ジャパン

    「移民」に冷たいのはどっちなのか? スイスの厳格過ぎる学歴選別と、日本の曖昧過ぎる外国人政策

  • 世界を知れば日本が見える

    【解説】参政党躍進に“ロシア系bot”疑惑、証拠なく“自民党の情報操作”との見方も