手がかかる子ほど“人を惹きつける”大人になる。モンテッソーリ講師が教える「才能の伸ばし方」

怒りっぽい子は「情熱的」、甘えん坊は「人とのつながりを大切にする子」。モンテッソーリ流の解釈を知れば、子どもの短所は“強み”に変わります。言葉にならない子どもの気持ちを“翻訳”して紹介します。(画像出典:PIXTA)

画像はイメージ(画像出典:PIXTA)
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子どもが成長するにつれて、「周りの子とわが子の違い」に目が向き始めます。ほかの子はお利口にしているのに、わが子は注意すると「いやだ!」と大声でわめいたり、登園・登校の際に「ママがいい」と大泣きしたり。「なぜうちの子だけ?」と不安を感じる保護者は多いでしょう。

モンテッソーリ講師の丘山亜未さんは著書『1分だけ子どもを待ってみる モンテッソーリ流 子どもの才能を伸ばす100の小さなこと』(青春出版社)で、「行動よりも、なぜそうしたのかを見ることが大切」と語ります。 

本記事では、言葉ではうまく表現できない子どもの気持ちをどう解釈すべきかを、同書から一部抜粋・編集してご紹介。

さらに記事の後半では、なぜ子どもの行動には「必ず理由がある」と言えるのか、その根本にあるモンテッソーリ教育の視点についても解説します。

怒りっぽい子は、感情を分かち合える子

床に寝転んで泣き叫ぶかんしゃく。注意されると「うるさい!」「やだ!」と強い言葉を返す姿。ゲームで負けると「もうやんない!」と怒る。
 
そんなわが子を見て、「このままで大丈夫かな?」と心配になる親御さんも多いでしょう。
 
けれど、かんしゃくも怒りっぽさも、ふてくされも、根っこは同じ。それは「感情を扱う練習中」の姿であり、「心を外に出して表現できる力」のあらわれです。
 
怒りを大きくあらわせる子は、喜びや楽しさも全身で表現できる子。
 
飛び上がって喜んだり、笑い転げたり、ワクワクして語ったり……。そんな豊かな感情の動きはその子の魅力であり、周りを明るくするエネルギーでもあります。
 
感情の振れ幅は、心の豊かさの証。大きな感情を押し殺さずに出せるのは、この子の「強さ」でもあるのです。
 
とはいえ、ときには親も疲れます。「またか……」「もういや」と感じるのは自然なこと。
 
そんなときは、気持ちを受け止めながらも「でもこれはしてはいけないよ」と短く伝えて、少し距離と時間をおきましょう。
 
まだ気持ちをうまく扱えない年齢ですが、感情を出したり・ぶつけたり・落ち着いたり――そういった経験を重ねる中で、少しずつ気持ちを整理し、言葉にする力が育っていきます。
 
手がかかる分、笑うときも全力で、人を惹きつける存在になる。
 
親から見れば“困った姿”も、実はその子らしい魅力を形づくっているのです。

甘えん坊な子は、つながりを大切にできる子

登園時に泣いて親から離れられない子。いつまでも「一緒がいい」とベッタリする姿に「愛情不足?」「このまま自立できないのでは」と心配になる親御さんもいるでしょう。
 
けれど、親から離れられないのは「弱さ」や「不足感」ではなく「安心を求めるサイン」。毎回応えるのは大変ですが、その時間は子どもが安心を蓄えるために必要な時間です。
 
甘えん坊な子は「人とのつながり」に敏感で、「ひとりで頑張る」よりも、「一緒に頑張る」ことで力を発揮します。
 
そうして安心を積み重ねた子は、そのやわらかい感性で人を惹きつけ、人との関係を深くあたたかく育てていきます。
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