牛乳が苦手ならヨーグルトやチーズを試す
乳糖不耐症や牛乳が苦手な人は、ヨーグルトやチーズを試すのも良いでしょう。
ヨーグルト・チーズの栄養ポイント
1. たんぱく質、カルシウムの補給に活用できる2. 乳糖が減少しているので乳糖不耐症の子どもにも有効
3. エネルギー代謝を促すビタミンB群を含む
4. チーズは種類によって脂質が多いので注意
5. トリプトファンというアミノ酸が睡眠のリズムを整える
乳糖不耐症の人は牛乳を飲んでもうまく吸収されない
前の項で、牛乳を 1日3杯飲むことをおすすめしましたが、牛乳を飲んでお腹がゆるくなったり、ゴロゴロしたりする場合は乳糖不耐症の可能性があります。乳糖不耐症とは、牛乳に含まれている乳糖を消化吸収できない体質です。牛乳を飲んで栄養を摂ったはずが、利用できていないというのは大問題。乳糖不耐症の症状がある場合は、対策を考えなくてはいけません。
牛乳の代替食品として、まず試していただきたいのが、ヨーグルトやチーズなどの発酵食品です。これらは、牛乳由来の栄養素を含みながらも発酵の過程で乳糖が分解されており、乳糖不耐症の症状が有意に軽減されたというデータがあるので、試してみる価値ありです。
ヨーグルトやチーズもダメだった場合は、乳糖を大幅に分解した牛乳や、さらに極限まで乳糖を取り除いたホエイプロテイン(WPIまたはWPH)を活用するのもひとつの選択肢です。
ちなみに、日本での臨床試験では、医師による指導のもと、乳糖不耐症の人が牛乳を少量から徐々に増やして飲み続けたところ、40日後には32人中29人(91%)がお腹をこわさず1日に200mL程度の牛乳を飲めるようになったという結果が報告されました(2020年の調査)。
また、乳糖不耐症ではないのに「牛乳を飲むとお腹がゴロゴロする」という思い込みによって、本当にお腹がゴロゴロしてしまうというケースも多いようです。一度、牛乳や乳製品を含んでいることを知らせずに摂らせてみて、お腹の状態を確認してみてもいいかもしれません。 『身長先生式 子どもの身長が伸びる食事のルール30』(Gakken)には、子どもの身長を伸ばすために必要な栄養素をわかりやすく解説しています。身長に悩むお子さんがいる方は、ぜひご覧ください。
この書籍の執筆者:田邊 雄 プロフィール
東京神田整形外科クリニック院長。金沢医科大学医学部を卒業後、順天堂大学医学部附属順天堂医院整形外科へ入局。西新宿整形外科・院長職を経て、2020年に東京神田整形外科クリニックを開業。これまでの活動が評価され、『ウォール・ストリート・ジャーナル』にて、「Next Era Leaders(次世代のリーダーたち)」に医師として最年少で選出された。身長治療のスペシャリストとして、YouTubeチャンネルやInstagramなどのSNSでも積極的に発信している。



