大混乱の「駆け込み万博」は行くべき? 万博初心者が自腹で見たカオスな現場と攻略法【ガチリポート】

閉幕が近づいている大阪・関西万博について、初めて訪問する記者が忖度(そんたく)なしで現地をリポート。20万人近い来場者が訪れ、大混雑するカオスな現場を紹介し、大混乱の万博をどのように楽しめばいいのかを伝授します。(サムネイル画像:筆者撮影)

列を外れることは不可能!? 最後に待ち受けていた難関

さて、そんな行列だらけの万博ですが、一番の難関は帰宅です。筆者は欲を出して、夜に開催される噴水を使った水と空気のスペクタクルショー「アオと夜の虹のパレード」やドローンショー「One World, One Planet.」を見たことで、会場を離れたのが21時15分となりました。「アオと夜の虹のパレード」は抽選に当たらなかったので海側の大屋根リングから、ドローンショーも同じ場所から観覧。ショーが全て終わってから、駅に徒歩15分かけて向かうことになります。
 
この時間帯になると、万博の出口から駅への行列ができ、夢洲駅に到着するのは約1時間後。しかも、これまでにない行列となるので、トイレやドリンク購入に列を外れることは不可能に近い状況です。さらに、夜なのに風が抜けないサウナ状態。最後に地獄の行列が待っていると思ってください。
 
正直、あまりにひどい行列なので、早めに帰ることをおすすめします。とはいえ、「アオと夜の虹のパレード」「One World, One Planet.」は、当日の場所取りをするだけで確実に見られるショー。体調を考慮しながら、ショーを2つ楽しんで地獄を味わうか、早めに切り上げてスムーズに電車に乗るかを判断してください。

「無理をしないでほどほどに楽しむ」のがラスト1カ月の万博のコツ!

ラスト1カ月の万博は「無理をしないでほどほどに楽しむ」のがコツ!
ラスト1カ月の万博は「無理をしないでほどほどに楽しむ」のがコツ!
さて、ここまで忖度なしで万博の現地リポートを行いました。万博を紹介する記事は多数ありますが、来場者数が20万人を超えてからのリポートは少なく、これから訪問する人には当てはまらないものばかりです。なので、今回のリポートはかなり参考になるのではないかと考えます。
 
総評としては、何をするにしても大行列で、スムーズに万博を楽しむことは不可能です。万博の開催に反対はしていませんが、再び行きたいかと問われたら「どちらかといえば行きたくない」と答えるでしょう。

ちなみに筆者は、本業のエンタメ関連の仕事で、国立競技場でのライブやフジロックフェスティバルなど大混雑のイベントを何度も体験済みです。それでも、今回の万博が最もきつかったと断言できます。それくらい、人混みや行列、暑さが厳しいイベントでした。
 
閉幕までに訪問を予定している人は、自分が思っている以上にさまざまな装備をした方がいいでしょう。その上、帰宅時間のことも考えておくことが必要です。「無理をしないでそれなりに楽しもう」という精神で遊びに行くことをおすすめします。
大阪・関西万博ぴあ 完全攻略編 (ぴあMOOK)
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ゆるま 小林
この記事の執筆者: ゆるま 小林
元テレビ局スタッフ
長年に渡ってテレビ局でバラエティー番組、情報番組などを制作。その後、フリーランスの編集・ライターに転身。芸能情報に精通し、週刊誌、ネットニュースでテレビや芸能人に関するコラムなどを執筆。編集プロダクション「ゆるま」を立ち上げる。 ...続きを読む
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