魅力3:回想の物語も「雪」や「フラッシュ」でよりエモーショナルに
『無限城編』は回想シーンが多く、そこでは座席の移動やエアーなどの激しい演出はほとんどありません。4DXではこれはむしろ、2時間35分という長い上映時間の中で、ほっとひと息をついて休める時間にもなっていると言えるでしょう。しかしながら、4DXはここでも「仕事」をしてくれます。回想の雪の場面ではそのまま雪がもちろん降りますし、「香り」でもキャラクターの愛おしさを感じられますし、さらには「フラッシュ」が作中屈指の美しく、そしてうれしいと同時に儚く悲しい名場面に使われているのです。
総じて、元々のエモーショナルな演出に、さらに物語部分でも「体感」をプラスしてくれる『無限城編』の4DXは、アトラクションとして楽しむ以上の価値があるのです。ぜひ、楽しんでください。
この記事の筆者:ヒナタカ プロフィール
All About 映画ガイド。雑食系映画ライターとして「ねとらぼ」「マグミクス」「NiEW(ニュー)」など複数のメディアで執筆中。作品の解説や考察、特定のジャンルのまとめ記事を担当。2022年「All About Red Ball Award」のNEWS部門を受賞。



