ヒナタカの雑食系映画論 第182回

『鬼滅の刃 無限城編』の「4DX」レビュー! 鑑賞前に確認したい5つのこと&感涙必至の魅力【ガチ感想】

『鬼滅の刃 無限城編』4DXが素晴らしいクオリティーでした! 見る前に知ってほしい5つのことと、本編を見たからこそ分かった3つの魅力を紹介しましょう。※画像は筆者撮影

魅力1:本来なら10年かかる「無限城」の広大さを「風」で体感! もはやジェットコースターだ

今回の見どころの1つが「無限城」の表現でしょう。

劇場パンフレットでは、今回の無限城は3DCGの描画だけで3年6カ月以上、3部作の合計で10年以上の時間がかかると思われたところを、高価で計算速度が速いマシンを設備限界まで増築・導入し、最盛期にはマシンに割り当てられるほぼすべての電源を使い切るなど、文字通りに「全集中」して時間短縮を図ったことが書かれています。そのかいがあって、「広大な空間が本当にある」と思えるほどの実在感があるのです。

そして、今回の4DXでは、竈門炭治郎たち鬼殺隊が、この無限城に招かれた時、その広大さが「劇場全体を吹く風」からも伝わります。しかも、その風は炭治郎が落下する「風圧の恐怖」も表現していたりもするのです。

何より、カメラが上下左右に激しく動くことに併せて、4DXのメインの演出である座席も激しく動きます。4DXで最も相性が良いのは「ライド感」のあるシーン、例えば「カーチェイス」だったりするのですが、今回の4DXの座席の動きおよび風は、まるで「無限城の中をジェットコースターで疾走する」感覚を味わえるのです。

魅力2:バトルで「ギリギリで避ける」、鬼殺隊の「呼吸」や鬼たちの「血鬼術」をも体感!

「無限城編」の最大の魅力が、ド迫力かつスピーディーなアクションにあるのは言うまでもありません。そこでまず効果的に使われているのは、「座席後ろから吹き付けるエアー」であり、それにより剣撃やパンチをギリギリで避けるスリルを擬似的に味わうことができます。

さらに重要なのは、竈門炭治郎や冨岡義勇が声に出して放つ「呼吸(型)」。特に「水の呼吸」が放たれたその時、その水しぶきを表現するかのように、上から「雨」がぽつりと降るのです。
さらに、我妻善逸が放つ「雷の呼吸」では、その雷撃の激しさを、劇場斜め上の「フラッシュ」で表現。キャラクターの間近で技を「体感」する感覚を味わえるでしょう。

さらに、鬼の童磨(どうま)は冷気を操る「血鬼術」を利用しており、その術は時に「煙幕」にもなるのですが、それがまさにスクリーン目の前の「スモーク」として表現しています。

さらに、猗窩座が放つ「破壊殺」でも「フラッシュ」が効果的に使われているほか、激しさがエスカレートするバトルでは4DXの演出のほぼすべてが大盤振る舞いとなっています。
しかも、背中に衝撃がある場面はまさに「座席後ろから叩く」という演出で、素早い移動をする際には足元の「くすぐり」も効果的に使われます。

バトルの最中でも、無限城編の中を激しく移動するため、前述したジェットコースター的なライド感も加わります。『鬼滅の刃』のアクションを体験するアトラクションとして、これ以上のものはないでしょう。
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回想の物語も「雪」や「フラッシュ」でよりエモーショナルに
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