休みになると、子どもが動画やゲームばかりやっている。そうした姿を見て、「本を読んでくれないかな……」と思う保護者も少なくないだろう。
自身が開講する講座でも、こういった相談は多いと語るのは、ママプロジェクトJapanの代表で『自分から学べる子になる 戦略的ほったらかし教育』の著者でもある家庭教育コンサルタントの岩田かおりさんだ。
フレッシュな本が家に転がっているように
「昔と違い、今はゲームや動画など、ラクで受動的な娯楽が増えました。こうしたものが、読書に使っていた時間を奪っていることは間違いありません。日常生活の中でスマホに簡単にアクセスできるようであれば、子どもはそちらに流れます」大事なことは、小学生のうちはスマホの使用を親が戦略を持ってコントロールすることだ。
【詳しくはこちら】
「子どもがずっとスマホ……」夏休みの親の悩み、どう解決? 家庭教育のプロが教える3つのルール
「その上で、週に1回は図書館や本屋さんに行くといいでしょう。私自身、子どもが小学生のうちは図書館に通いつめ、腕がちぎれるのでは!? というくらい本を借りていました」と岩田さん。特に熱中症のリスクが高まる夏の期間など、外に遊びに行きづらいタイミングこそ、図書館を利用できるとよいだろう。
「大切なことはフレッシュな本が家に転がっていること。フレッシュな本とは、読み飽きていない、子どもにとって目新しい本のことです。こういった本が手の届くところにあると、子どもが『暇だなぁ』と感じたときに、自然とパラパラと開き出します」(岩田さん)
そして、フレッシュな本はリビングに置くようにする。しかも、きちんと本棚に収めるというよりは、常に手に取りやすい場所にあるとよい。すると、子どもが日常生活の中で自然と手に取るようになっていく。
ご褒美は本屋さんで好きな本を1冊購入
「ご褒美を設計することも悪くない」と岩田さんは言う。しかし、そのご褒美を無策に渡していくのではなく、戦略的に活用していくことが重要だ。「例えば、そろばんの検定に受かったりテストの点数がよかったりしたときのご褒美を、『本屋さん行って自分の好きな本を1冊選ぶ』といったことにする。すると、『本=楽しみ』という感覚を育むことにつながります」
そして、子どもたちが自分たちで本を選んで買うようになってからは、「本への投資は惜しむな!」と伝えていると岩田さんは言います。
「本だけは、『買おうか迷ったら必ず買いなさい』と伝えてきました。ネットやSNSの情報は手軽ですが、本の場合には著者が長年かけて培った経験や知識をじっくり味わうことができます。
1冊の本をきっかけに『もっと知りたい!』という好奇心が広がり、新たなテーマへと向かうことも多くあるでしょう。また、読んでみて面白くなかった本は、売ることもできますからね。売ったお金をまた次の本を買う資金にあてることができます」(岩田さん)



