子どもの読書習慣は「親の行動」が9割! 今日からできるシンプルな“仕掛け”とは?

「読書好きになってほしい」「うちの子、全く本を読まなくて」こうした悩みへの処方箋とは? 自身も3人の子育てをし、家庭教育コンサルタントとして多くの親の相談に応えるママプロジェクトJapan代表の岩田かおりさんに聞いた。(画像出典:PIXTA)

読書の効果は「見切る力」!

読書の効果について、「読解力付きますか?」「語彙(ごい)力付きますか?」とテストの点数につながることばかりが気になっている質問をいただくという岩田さん。

「読書の効果はたくさんありますが、特に私が強調したいのは『見切る力』です。どこが必要で、どこが必要ではないか、という判断力を養っていくことができる。特に、情報洪水時代の今だからこそ、この『見切る力』は人生において必要な力だといえるでしょう」

確かに、大人は大量の情報の中から自分に必要なものを取捨選択している。読書はその力を養うことにうってつけだと岩田さんは言う。「自然に読書をしている子は、自然に『見切る力』、つまり要点をつかむ力が備わっているのです」と続ける。

子どもの読んでいる本には口出しNG!

注意点としては、「子どもの読んでいる本に口出しをしない」ということだと岩田さんは言う。大人から見ると、「そんな気持ち悪い本を読んで……」「え、こちらのほうが面白いと思うけれど」と言いたいことはたくさん出てくるかもしれない。

「まずは子どもに「本は楽しい!」というイメージを育んでいくことが何よりも重要です。それに、親が楽しい本と、子どもが楽しい本は異なります。子どもが自然と読んでいるのであれば、それを見守っていきましょう」と岩田さん。

「お母さんはこれが好きだったよ」など視野を広げるような声かけはしつつも、基本的に自由に本を読んでいくことで、本好きの子どもは育っていくといえるだろう。
自分から学べる子になる 戦略的ほったらかし教育
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岩田かおりさん プロフィール
家庭教育コンサルタント/株式会社ママプロジェクトJapan代表/全国ワーキングマザーの会副代表。幼児教室勤務を経て、「子どもを勉強好きに育てたい!」の思いから、独自の教育法を開発。ガミガミ言わず勉強好きで知的な子どもを育てる作戦『かおりメソッド』を全国へ展開中。3人(1男2女)のママ。著書に『自分から学べる子になる 戦略的ほったらかし教育』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

この記事の執筆者:佐藤 智 プロフィール
横浜国立大学大学院教育学研究科修了。出版社勤務を経て、ベネッセコーポレーション教育研究開発センターにて、学校情報を収集しながら教育情報誌の制作を行う。その後、独立。全国約1000人の教師に話を聞いた経験をもとに、現在、学校現場の事情をわかりやすく伝える教育ライターとして活動中。最新刊は『渋幕だけが知っている「勉強しなさい!」と言わなくても自分から学ぶ子どもになる3つの秘密』(飛鳥新社)。
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