パリにどんどんなじむアジアカルチャー
例えば、パリの老舗デパート「BHV」で開催されている韓国のポップアップ「KOREAN WAVE(コリアン・ウェーブ)」を訪れた時のこと。天然由来成分を使った韓国コスメコーナーや、韓国スタイルのコーヒースタンドには若いパリジェンヌがたくさん集まっていました。自然派コスメとおしゃれなコーヒーショップは、まさに今のパリのトレンドです。
日本の「大福」や「抹茶」がパリで「MOCHI(モチ)」「MATCHA」として定番化しているように、韓国文化も“自分たちの日常の延長”として、親しまれつつあるのだと思います。
もはや日本文化も韓国文化も“異国のトレンド”ではなく、“自分たちのライフスタイルの一部”に。そうした文化融合においては、フランス人、特にパリジェンヌは本当に上手だなと感じています。
時代とともに変わりゆくアジアフィーバー
日本と韓国以外でいえば、ベトナム文化も浸透していますが、これにはかつてのベトナムがフランスの植民地だったという背景があります。「新しさ」という観点では、日本に続きやはり韓国がフィーバーしていると言えるでしょう。一時期は台湾発祥の「タピオカティー」もパリで大流行していました。
ただ、SNSの時代になってからは、スピード感ある展開が待ち受けているように思います。フランスのアジア好きたちの心を次につかむのは、どの国のどんな文化なのでしょうか。これからの展開が少し楽しみです!
この記事の筆者:大内 聖子 プロフィール
フランス在住のライター。日本で約10年間美容業界に携わり、インポートランジェリーブティックのバイヤーへ転身。パリ・コレクションへの出張を繰り返し、2018年5月にフランスへ移住。2019年からはフランス語、英語を生かした取材記事を多く手掛け、「パケトラ」「ELEMINIST」「キレイノート」など複数メディアで執筆を行う。



