「あまりにも考えが浅すぎる」義足YouTuber、誹謗中傷に反論。「こういう優しい人が泣く時って相当」

パラ競泳選手でYouTuberやTikTokerとしても活動する川原渓青さんは6月16日、自身のYouTubeチャンネルの投稿を更新。誹謗(ひぼう)中傷に対して反論しました。(サムネイル画像出典:「義足でも自由に生きる【かわけい】〜障害者ライフスタイル〜」)

パラ競泳選手でYouTuberやTikTokerとしても活動する川原渓青さんは6月16日、自身のYouTubeを更新。『「足をもう一本失わないと学ばないんですね」というコメントに対して言いたいことがある』と題した動画を公開し、反響を呼んでいます。

【画像】義足YouTuber、アンチコメントに反論

「足をもう一本失わないと学ばないんですね」に反論

川原さんは5月1日に公開した動画『バイク事故で足を切断してもバイクに乗る男』に寄せられた「足をもう一本失わないと学ばないんですね」というコメントに言及。川原さん自身もバイク事故で片足を失いましたが、このコメントを「障害者がある人はもっと大人しくしているべき」「今の体になってまで挑戦するのはなんか身の程を知っていない」といった偏見として受け止めたと言います。また「もう一本失って学べってお前よく言えたなと思って」「俺も生半可な気持ちで今の障害と向き合ってないんよ」と涙ぐみながら語りました。

川原さんは、自身の活動を通じて、失ったものより今ある可能性に焦点を当て、挑戦し続ける姿を発信していると説明。障害を持つ誰かが発信や挑戦を続けていかないと「この偏見っていつまでもなくならない気がするんですよね」と訴え、改めて今回のコメントを「あまりにも失礼やしあまりにも考えが浅すぎるし」と非難しています。

視聴者からは「あまりにも暴力的で、なんて冷たい言葉だろう…」「こういう優しい人が泣く時って相当だぞ。マジで自分がどういうことを言ったのか理解するべき」「わたしも悔しくて泣いちゃいました」「あなたの姿勢は本当に素晴らしい」「渓青くんの発信に勇気付けられてる人はいっぱいいます」などの声が寄せられました。

障害者のバイクイベントの様子を公開

動画『バイク事故で足を切断してもバイクに乗る男』では、障害を持つ人々がバイクに乗るイベントに参加した様子を公開した川原さん。「俺はそのバイクに乗るっていうことも好きなんやけど、それをみんなで成功させようっていうあの空間がすごい優しい空間で、あの場所にいること自体俺はめっちゃ好きなんですよね」と語ったように、一体感のあるすてきなイベントであることが伝わってきます。こちらもぜひ視聴してみてくださいね。
 
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