“異性愛を全力でやり抜く”新作映画のキャッチコピーに批判殺到「最悪すぎでは」「広報の質が低すぎて…」

6月6日公開予定の映画『We Live in Time この時を生きて』の公式Xが公開した宣伝画像に賛否の声が寄せられています。(サムネイル画像出典:『We Live in Time この時を生きて』公式Xより)

6月6日公開予定の映画『We Live in Time この時を生きて』の公式X(旧Twitter)は、5月29日に投稿を更新。宣伝画像を公開し、そのキャッチフレーズに賛否の声が寄せられています。

【画像】ポスターに書かれたキャッチフレーズとは?

「何故これでいこうと思ったのか」

「Timeline Visual 全8種解禁」と題し、同映画の宣伝画像を1枚載せた同アカウント。投稿文にも画像の右上にも「異性愛(ヘテロ)を全力でやり抜く」と書かれています。この文言が賛否両論を呼ぶ事態に。

「これキャラのセリフかどうかは関係なく、広報としてのセンスの問題だよね」「ヘテロは別に差別もされないんだし、そんなに意気込んで宣言しなくてもご勝手にどうぞ、としか思えない」「このキャッチコピー嫌すぎるな」「これコピー最悪すぎでは」「なんでこの宣伝文句でいいと思ったの?」「日本の映画業界の広報の質が低すぎて…」「何故これでいこうと思ったのか」などの声が上がっています。

一方で、「これ、設定やあらすじを理解していれば主人公のクィア性のカウンターであると分かるんだけど、みんなが文脈を把握している訳ではない。まだまだ異性愛規範が強いなかで『異性愛(ヘテロ)を全力でやり抜く』をポスターのキャッチコピーとして切り取ること、誤解を招く危うさは憂慮すべきだったと思う」「まずこのポスターだけだと配給会社が考えたキャッチコピーのようにもみえますが、フローレンス・ピューのクィア性を踏まえた上での劇中に出てくる台詞の引用です。文脈が一切落とされてしまっているので、これが映画未鑑賞者向けの広報である以上、異性愛主義の喧伝のように捉えられてもおかしくない」「私は一足先にこの映画観てますが、この『異性愛を全力でやり抜く。』というキャッチコピーはフローレンス・ピューの劇中の台詞。何故、彼女がこんな時代錯誤ともいえる台詞を口にしたのか。本当に素晴らしい映画なので、このコピーにえ?てなった方も是非劇場で観てほしい!!」と、キャッチコピーの“解説”をする声も上がりました。
 

映画『サブスタンス』も“やらかす”

全部で8種類の宣伝画像があるようで、同アカウントはほかの画像も公開しています。そのうちの1つが今回、問題になってしまったようです。「なぜどの公式も毎回やらかすのか」との声もあるように、映画『サブスタンス』の公式Xも、主演のデミ・ムーアさんの人生をちゃかすような“すごろく”画像を公開してしまい、批判の声を集めたのも記憶に新しいです。公式は何かしらの声明を出すのか、今後の動向を注視したいですね。
 
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