「大宮駅」の東口と西口、街並みも成り立ちも“まるで別世界”だった。埼玉最大級のターミナル駅は何がある?
埼玉県内でも屈指の商業地帯・大宮。新幹線の乗り降りや西口のデッキが有名ですが、少し散歩すると何が見えてくるのでしょうか。行って確かめてきました!
駅から徒歩数分でSLに出会う
往年の名車から最新の試験車両までが並びます
JACK大宮から北向きに数分歩いた先が、JR東日本の「
大宮総合車両センター」。外周の壁面にはJRの車両を紹介するパネルが数多く飾られています。
「歴史の証人として、第二のキャリアを歩んでいます
敷地内には保存車両「
蒸気機関車D51 187号機」が屋外展示されており、良好な状態のSLを間近に見学可能。
大宮総合車両センターの前身である「大宮工場」で1938〜1942年に製造されたものの1台で、ここで培われた歴史や技術を象徴するものとして保存されています。
なお、大宮駅からニューシャトルで1駅隣は、子どもに大人気の「
鉄道博物館駅」。大宮駅西側は街の成り立ちから景観、レジャーまで鉄道と深く関わっています。
東口にはローカルな駅前商店街が密集
デッキも商業ビルも大掛かりだった西口とは別の街のよう
ここまでは大掛かりな商業施設の並ぶ大宮駅西口を見てきましたが、反対の東口から出ると雰囲気が一変。駅前はさっぱりした雰囲気で、低層の商店やテナントビルが駅前の区画にひしめき、縦横にアーケード商店街が伸びています。
写真の右側にローカルなお店が密集
東口から出てすぐ出くわすのは、南北に伸びる「
大宮銀座通り商店街」。他商店街の入口とも数多く接続しています。
アーケード入口のロゴがいい味を出していますね
「
大宮一番街商店街」はアーケードの天井が高い、レトロテイストの外観。
駅東口から最寄りの商店街のひとつ
大宮アルディージャ推しの「
大宮すずらん通り商店街」には大手チェーン店やコンビニエンスストアが並んでいます。
こういう所で仕事帰りに1杯、というのもいいかも
このほか、駅東口には「
さくら小路名店街」など狭隘&ディープな商店街が集中し、複合商業施設「
大宮ラクーン」も。こうした場所を縦横に移動し、入り組んだ細い路地を進みながら、自分好みの飲食店や居酒屋を「発掘」していく楽しみ方も可能です。
大宮には「地下街」も
商店街よりは歴史が新しいながら、西側の商業施設と比べれば古株寄り
大宮駅東口には、ほかにも注目のスポットがいくつか。1970年開店の「
大宮タカシマヤ」は、長らく大宮駅東側のランドマークとなっています。
四角い箱を積み上げたような重量感ある外観
また、東口の商店街から先へ行った場所には「
大宮門街SQUARE」が2022年に開業しました。こちらは
2017年に解体された旧「大宮中央デパート」跡地に建っており、商業施設・ホール・オフィスを併設した複合ビルとなっております。
いちおう地下道経由で交差点の反対側へ出ることも可能
なお、意外なディープスポットとしては「
大門地下道」も外せません。ここは1963年に竣工した地下街なのですが、現在では「メガネのオザワ」以外のテナントはシャッターを下ろしており、さながら時間が長らく止まっているかのような、濃いめの気配。