「大宮駅」の東口と西口、街並みも成り立ちも“まるで別世界”だった。埼玉最大級のターミナル駅は何がある?
埼玉県内でも屈指の商業地帯・大宮。新幹線の乗り降りや西口のデッキが有名ですが、少し散歩すると何が見えてくるのでしょうか。行って確かめてきました!
大宮駅には何がある?
埼玉県さいたま市・大宮駅は在来線が東京や首都圏への交通に便利なほか、新幹線で東北や北海道にまで行きやすい、埼玉県内でも有数のターミナル。リクルート社の「SUUMO 住みたい街ランキング2025 首都圏版」で堂々の2位となり、人口も増加しています。
そんな大宮駅を降りて歩いてみると、駅の東西で大きく異なる街並みが個性的。商業施設・歓楽街・レジャー施設が多く、さらに今後へ向けた再開発でアップデート中という、将来が期待されるエリアでした。
街の西側は鉄道に、東側は神社によって作られた
大宮駅(筆者撮影、以下同)
「大宮」という地名は、駅東口から徒歩20分前後の位置にある、実に2400年以上の歴史を有する古社・武蔵一宮氷川神社に由来。この氷川神社のある東口と、反対側の西口で、街並みの成立経緯が大きく異なるのが大宮エリアの特徴です。
大宮一番街商店街の中。昔ながらのアーケードの下にローカルな店が並ぶ
大宮駅の東側にあたる地域は武蔵一宮氷川神社の門前街に端を発し、江戸時代には中山道の宿場街「大宮宿」として発展。戦後には闇市・バラック商店街を経て複数のアーケード商店街が誕生し、中小店舗のひしめく街となって今に至ります。
大宮駅西口のステンドグラスは1982年の新幹線開通を記念したもの
一方、大宮駅西口は1971年発表の東北・上越新幹線計画によって土地区画整理が加速します。1982年の新幹線開業や80年代の在来線増加によって都市整備が一気に進み、東口とは正反対の高層ビルが立ち並ぶ風景となりました。
西口には広々したデッキが
ルミネ入口
大宮駅は非常に多くの人々が東西通路を行き交っております。駅ナカの「
エキュート」や駅直結の商業施設「
ルミネ」もあり、駅だけでも十分すぎるほどショッピングが楽しめそうです。
JR東日本社員による絵画展も
また、この
東西通路はただの交通路ではなく、地域の物産展なども頻繁に開催。ほかには
アートの展示など、さまざまな催しに活用されています。
大宮から仙台は新幹線で1~1.5時間ほど
そして、大宮駅を象徴するのが、西口を出た先のペデストリアンデッキ。昨今のSNSでは「
東北の仙台駅にすごく似ている」と話題になることもあるそうです。今回はこちらから散策してみましょう。