フランスの学校給食で「ベジタリアン食」が義務化された理由。健康的な食生活は“裕福な家庭”だけ?

ソースがたっぷりで、こってりとしたイメージがあるフランス料理。しかし、近年ではベジタリアンでない人でも、定期的に「肉なしメニュー」を取り入れることが多くなってきました。そんなフランス社会で進む「食の変化」を、在住者がリポートします!

意外とおいしい、スーパーのベジタリアン食

かくいう筆者も、週に1度はベジタリアン食を取り入れている1人です。理由は、実は健康のためでも、社会的な意識からでもありません。「スーパーで手に入れたベジタリアンミートがおいしかったから」という、シンプルな動機でした。
大豆ミート
フランスのプラントベースフード。ハンバークのような食感
大豆、ナス、ジャガイモなどで作られるベジタリアンミート。フランスではこうした製品が数多く販売されていて、どのスーパーでも気軽に手に取ることができます。
ベジタリアンミートの料理過程
オーブンで焼くだけのベジタリアンミート
その種類は、ハンバーグ風のものから、ナゲット、ソーセージ、ラビオリ、そしてカツレツ風プレートまでさまざま。最初は「気分転換に」と手に取りましたが、今では食事の選択肢としてすっかり定着しています。

食事の選択肢が激増したフランス

このように、フランスにおけるベジタリアン食はもはや、「意識高い系の人たち」だけのものではなくなりつつあります。レストランやテイクアウト店でもベジタリアン・ヴィーガン食が当たり前のようにあり、消費者の間でも、それがごく普通のこととして広まっています。

背景には、フランスでは伝統的にバターやクリームなど脂質の多い食事が多かったという事情がありました。とはいえ、近年のフランスでは食のスタイルが本当に変化していて、以前よりもずっと幅広い選択肢がそろうようになっています。現在では首都パリを中心に、さまざまなプラントベースフードを味わうことができますよ。

この記事の筆者:大内 聖子 プロフィール
フランス在住のライター。日本で約10年間美容業界に携わり、インポートランジェリーブティックのバイヤーへ転身。パリ・コレクションへの出張を繰り返し、2018年5月にフランスへ移住。2019年からはフランス語、英語を生かした取材記事を多く手掛け、「パケトラ」「ELEMINIST」「キレイノート」など複数メディアで執筆を行う。
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