ヒナタカの雑食系映画論 第161回

『名探偵コナン 隻眼の残像』4DXの3つの注意点&5つの魅力を解説!「リモコン」の意味は?

『名探偵コナン 隻眼の残像』の4DX上映における、3つの注意点と、5つの魅力を紹介しましょう! 併せて、今回の「渋い」内容を称賛しつつ、気になったポイントもあげ、さらには「リモコン」の意味も考察してみます。(※画像は筆者撮影)

魅力1:雪山に「いる」臨場感

今回は「ホワイトアウト4D上映」と銘打たれており、雪山のシーンでスクリーン手前に雪が降り、さらに「スモーク」で「雪煙」も立つという演出がされています。そのおかげで、劇中の登場人物と同じように雪山に「いる」臨場感を味わえるのです。

なお、その雪は「粉雪」といえるほど細かなもので、本当にホワイトアウト(雪や雲によって視界が真っ白になること)になるわけではないのでご安心を。

魅力2:「吹雪」も起こる!

その雪と、劇場全体に吹く「風」の演出との組み合わせで「吹雪」も感じられる場面もあります。スクリーンの手前に降るだけではない、劇場全体を「舞う」雪の演出そのものを楽しめるでしょう。

魅力3:「雪崩」の恐怖を体感できる

さらに、今回は雪山ならではの「雪崩」のシーンもあります。4Dのメインの演出である「座席の揺れ」の激しさを持ってして、雪崩が襲いかかるまでの「地響き」も見事に表現。いい意味で「巻き込まれるかもしれない」恐怖を味わえるでしょう。

魅力4:座席の揺れだけでなく「フラッシュ」に注目!

コナン映画の大きな魅力であるアクション場面でも、4Dの演出は惜しげもなく投入されています。メインである激しい座席の揺れのほか、スクリーンの斜め上でピカッと光る「フラッシュ」が「ここぞ」という時に生かされていることにぜひ期待してほしいです。
 

魅力5:もはや笑ってしまうクライマックスのサービス

詳しいシチュエーションは秘密にしておきますが、クライマックスでは「見たことがない」アクションのアイデアが持ち込まれており、もはや4DXの演出が「全部載せ」になっていました。荒唐無稽ながらもサービス精神満点で、いい意味で「笑ってしまう」ほどの楽しさがあったのです。

さて、ここからは今回の『隻眼の残像』の魅力と、正直気になってしまったポイントも記していきましょう。
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今までにないほど「渋い」コナン映画に?
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