「曳舟駅」には何がある? 昭和な面影を残す、商店街や路地裏がアツい。映画のロケ地となった銭湯も
「曳舟駅」は東京スカイツリーのお膝元・押上駅の隣の駅。押上近辺が東京スカイツリー開業で大きく様変わりしたのに対し、こちらは昔のままの住宅街が保たれています。街に何があるのか、行って確かめてみました!
曳舟エリアの西側には「縁結び」&「アニメ聖地」の神社が!
曳舟駅西側のエリアから見たスカイツリー
東武線の曳舟駅に戻って、今度は西側へと向かいます。
買い物の後でしゃぶしゃぶも食べられます
途中で水戸街道にぶつかり、その向こう側にはスーパーマーケット「
コモディイイダ」が。曳舟界隈は普段使いのしやすい買い物スポットが多いですね。
鳥居や境内の雰囲気は、パッと見だと下町によくある神社そのもの
そこから進路を南に変え、再び曳舟川通りをまたいだ先には室町時代の1468年創建「
高木神社」が鎮座しています。通りとして埋め立てられる前の曳舟川を小舟が進む際に、この神社が舟上から見て目印になっていたそうです。
この神社ではかわいいおむすびさんに出会えます
この神社の御祭神「
高皇産霊神(たかみむすびのかみ)」は別名を「
高木神(たかぎのかみ)」といい、それが社名の由来となっています。この神様は日本神話の最高神でもある「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」にたびたび助言をするなど、いわば神様業界におけるブレーン役。
その経歴と、本名に「むすび」の字が入っていることもあり、現在では「縁結びの神様」として信仰されています。
1つひとつはかわいいのですが、これだけ集合するとむしろ迫力が……!
境内のあちらこちら至る所に「おむすび」がありました。とある石柱には石に絵を描いた大小さまざまなおむすびが大集合! 初見では少しギョッとさせられますが、この神社の成り立ちを知れば納得です。
絵馬そのものもおむすび型の三角形
もちろん、絵巻もおむすび。
『からかい上手の高木さん』の上手な手書きイラスト絵馬
こちらの神社のもう1つの特徴として、名前つながりでアニメ
『からかい上手の高木さん』ともコラボしています。
こうした絵馬は神田明神などでも見られますね
ここではオリジナル絵馬や御朱印帳も販売されているので、『高木さん』ファンならば訪れる価値ありですよ。
新旧の文化、歴史がゆる〜く混ざる街
夕暮れのスカイツリーを「電気湯」近くから撮影
曳舟エリアは東京スカイツリーのビュースポットとしてもおすすめです。スカイツリーの足元にある押上エリアをはじめ、都内の住宅街や商店街は再開発などで次々変貌(へんぼう)していますが、その一方で曳舟のような「古き良き」を守り続けるエリアもあって……と考えたとき、こうした眺めが令和版「東京の下町」のスタンダードだと思わされます。
この記事の筆者:デヤブロウ プロフィール
都内在住の街歩きライター。Yahooエキスパートとして台東区の地域情報を発信するほか、「macaroni」など複数メディアで執筆を行う。飲食店、博物館、銭湯巡り、寺社探訪を中心に地域情報を発信中。東京シティガイド検定を取得済み。