EXOの曲が今でもオーディション番組の課題曲として使われ続ける理由
ゆりこ:確かに昨年いろんなK-POPイベントやアワードを見ましたがEXOのカバーステージ、多かったです。また、オーディション番組でEXOの曲は必修演目かというほど頻繁に出てきます。なんだかファンとしてはうれしいです。
矢野:特に『Growl(ウルロン)』は少女時代の『Gee』やBTSの『Dynamite』と並んで、半永久的に残る曲ではないでしょうか。
ゆりこ:J-POPでいえば、第75回NHK紅白歌合戦で盛り上がったB’zの『ultra soul』のような。少し話を戻しまして、オーディション番組の課題曲にEXOの曲が選ばれるのにはきちんと理由があると思っています。まず幅広い視聴者が楽しめる、大衆に認知されている曲であること。サビもキャッチーで口ずさみやすい。ただ、一見簡単そうなところに実は罠(わな)があって、EXOの曲は全体的に音域が広いのです。メインボーカル・チェンさんのハイトーンボイスはまねしたくても簡単にはできないでしょう。
加えてEXOには“歌唱力オバケ”のようなメインボーカルがあと2人もいて、そこにチャンヨルさんの低音ラップが乗ってくる。ダンスも同じくです。まねしたくなる特徴的な振り付けが要所に出てくるのですが、そこをいかにきれいにそろえられるか。さらに天才ダンサー・KAIさんのパートは難題です。つまり、EXOをカバーさせることで候補生の実力と努力量があらわになる、ごまかしが効かなくなるのだと思います。
矢野:歌もダンスもどこをとっても超一流。K-POPグループが群雄割拠する中、クオリティーの高さを目指す若いグループがお手本とするのも納得です。次回もより具体的に「EXOは何がすごいのか」を語ってもらいたい思います。ゆりこさんのオタクな面を全面にさらけ出してもらってかまいません。
ゆりこ:お言葉に甘えて、次回もEXOの魅力語りを続けます。彼らの打ち立てた記録、そしてK-POP業界に与えた影響についてもお話ししたいと思います。
【ゆるっとトークをお届けしたのは……】
K-POPゆりこ:音楽・エンタメライター。雑誌編集者を経た後、渡韓し1年半のソウル生活を送る。帰国後は、K-POPや韓国カルチャーについて書いたりしゃべったりする「韓国エンタメウオッチャー」として、雑誌やWebメディアなどでの執筆活動や、韓国エンタメ情報ラジオ番組『ぴあ presents K-Monday Spotlight』(TOKYO FM)でパーソナリティーを務めるなど幅広く活躍中。
編集担当・矢野:All Aboutでエンタメやビジネス記事を担当するZ世代の若手編集者。物心ついた頃からK-POPリスナーなONCE(TWICEファン)&MOA(TOMORROW X TOGETHERファン)。



