大ブレークの最中に相次ぐメンバー脱退、そして復活へ
ゆりこ:報道では「あまりのハードスケジュールに体調を崩した」「中国でソロ活動したほうが儲かる」「韓国人メンバーとの扱いに差を感じてしまったのでは」など諸説ありました。でも真相は本人のみぞ知る。ただ言えるのは、あの頃のEXOの人気と仕事量はハンパなかった。寝食を削って働いていたと思います。中華メンバーにとっては異国のシステムに合わせて過ごすストレスも加わって、生命の危機を感じてもおかしくなかったでしょう。さらに中国でもEXOの人気は絶大だったので、そのブランド力と知名度を生かせば母国でも十分食べていける算段はあったはず。当然、裏で彼らを帰国へと誘導した人物もいたでしょうし……。
矢野:今も昔も事務所とアーティストの契約問題は絶えないのですね。追い詰められていた中華メンバー、残されたメンバーとファンの気持ちを考えるとやるせないです。そんな大事件がありながらも、きちんと復活できたんですよね?
ゆりこ:代表曲『LOVE ME RIGHT』『Tempo』『Love Shot』もメンバー脱退以降のヒット曲です。全員をEXOに統一しての第二幕。グループを守り抜いたのは、やはりメンバーの実力と努力とプライド、そして諦めなかったファンの力だと思います。
矢野:そういえば、おととしTikTokでの「初雪チャレンジ」からの『The First Snow』の再ヒットも印象的でした。
ゆりこ:あれは中華メンバーも全員そろっていた頃の曲なんですけれどね。今聞いても本当に心に染みる、不朽の名曲。メンバー本人たちもチャレンジ動画を投稿していてなんだかうれしそうだったなあ。ファンとしてはその様子を見てさらにグッときてしまった(涙)。『The First Snow』が収録されているミニアルバム『Miracles in December』は私の“人生の10枚”のうちに入ると思います。全曲が神曲! 各種サブスクサービスでも聞けますのでオススメです。
矢野:あるときふとYouTube ショートに『The First Snow』が流れてきて、「いい曲じゃん。誰が歌っているの?」と調べたらEXOでした。それ以降、冬になったら思い出すお気に入りのウインターソングの1つになりました。僕も「EXOはしっかり通ってきていない」と言いつつ、いざ聞いてみると知っている曲がたくさんありました。RIIZEやLE SSERAFIMなど若手グループのカバー動画をよく目にするからかもしれません。



