
「All About」ガイドで、企業の製品開発のお手伝いやPR支援なども行うコヤマタカヒロが解説します。
(今回の質問)
加湿器と暖房を併用するとき、加湿器はどこに置けばよいですか? 体感温度が上がると聞いたのですが……。
(回答)
湿度を上げることで体感温度が上がり、設定温度が下げられるので、併用は節電の観点でも効果的です。その際、加湿器はできるだけ部屋の中央に置きましょう。
体感温度が2℃以上変わる?
暖房の使用時に気になるのが室内の乾燥。一般的に、快適に過ごせる湿度は45~60%といわれており、これを下回ると乾燥を感じたり、雑菌やウイルスが飛散しやすくなったりします。そのため、エアコン暖房を使用するときは、できるだけ加湿も同時に行うのがおすすめ。適正な湿度に保たれていると、空気中の水分により暖かさを感じることができるため、エアコンの設定温度を少し下げることができます。
加湿器メーカーのダイニチによると、同じ室温22℃でも、体感温度は湿度60%と20%では体感温度差は2.1℃になるそうです。暖房と合わせて同時に加湿することが、快適さや健康のために重要だといえます。
加湿器の正しい置き場所は
加湿器を置く場所ですが、部屋の中央がおすすめ。エアコンの暖房の循環に合わせて加湿された空気が部屋中に広がっていきます。一方で注意したいのは加湿器を窓際に置かないこと。壁際や窓際に置くと結露が発生しやすくなったり、その周辺だけ過加湿になり、カビなどの原因となります。また、ベッドサイドや布製のソファーの近くなどに置くときも要注意。加湿のための水分を布がすってしまうことがないように、本体の位置や吹出口の向きを調整するといいでしょう。同じく、テレビなどの家電にもスチームやミストが直接かからないようにしましょう。
また、エアコンから吹き出す温風の通り道に加湿器から出るスチームやミストを当てて、拡散させる方法もあります。ただし、エアコン、加湿器ともに、直接温風やミストなどが当たると温度・湿度センサーが誤動作する可能性があるため注意が必要です。
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この記事の筆者:コヤマ タカヒロ
1973年生まれ。家電とデジタルガジェットをメインに雑誌やWebなど様々な媒体で執筆するライター。執筆以外に監修やコンサルティングなども行っており、企業の製品開発、人材教育、PR戦略に関するアドバイザーなども務める。米・食味鑑定士の資格を所有。家電のテストと撮影のための家電スタジオ「コヤマキッチン」を用意。
1973年生まれ。家電とデジタルガジェットをメインに雑誌やWebなど様々な媒体で執筆するライター。執筆以外に監修やコンサルティングなども行っており、企業の製品開発、人材教育、PR戦略に関するアドバイザーなども務める。米・食味鑑定士の資格を所有。家電のテストと撮影のための家電スタジオ「コヤマキッチン」を用意。