リニューアルした横浜美術館で「おかえり、ヨコハマ」鑑賞リポート! 横浜を描いた作品や名作がずらり

横浜美術館が2025年2月8日に全館リニューアルオープン。それを記念した展覧会「おかえり、ヨコハマ」が6月2日まで開催されます。「横浜」「多様性」を鍵とし、同館コレクションを中心に新たな視点で紹介。

外国人に向けて日本を紹介する、きらびやかな作品の数々

「第3章 ひらけた、みなと」展示風景
「第3章 ひらけた、みなと」展示風景

第3章 ひらけた、みなと」では、開港後の横浜で外国人に向けて制作された作品が並びます。みやげ品として制作した、五姓田芳柳とその子ども・五姓田義松の人物画の色鮮やかさ、横浜に窯をかまえた宮川香山の高浮彫の精巧さに注目。

宮川香山(初代)《高浮彫牡丹ニ眠猫覚醒大香炉》明治前期 陶磁器 H29.7cm 田邊哲人コレクション(横浜美術館に寄託)
宮川香山(初代)《高浮彫牡丹ニ眠猫覚醒大香炉》明治前期 陶磁器 H29.7cm 田邊哲人コレクション(横浜美術館に寄託)

横浜で初めて《Y市の橋》シリーズが集合!

松本竣介《Y市の橋》シリーズ展示風景
松本竣介《Y市の橋》シリーズ展示風景

第5章 また、こわれたみなと」では、関東大震災後の復興から戦時下まで、繁栄を謳歌(おうか)しながら、少しずつ時代の波にのまれてゆく横浜の姿を、川や橋の風景に探ります。

洋画家の松本竣介を代表するシリーズ《Y市の橋》は、横浜駅近くの月見橋を描いた作品。Y市=横浜市でありながら、横浜で初めてまとまった展示が見られる貴重な機会となりました。なぜ繰り返しこの橋を描いたのか、作品群を通して感じてみてください。

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横浜博覧会(YES’89)当時の資料も
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