どうする学校?どうなの保護者? 第25回

PTAを任意加入にすると「模試」が行えない!? 教員が監督謝礼を受け取るためのナゾ仕組み

高校のPTAは小中学校のPTAに比べ、会計規模が大きくなる傾向があります。高校で実施する模試のお金をPTAの会計で処理する自治体もあり、なかには「PTAを任意加入にしたら模試ができなくなる」という理由で、改革が進まないケースもありました。

PTAを任意加入にしたら「模試」が行えない? 

なお、島根県の県立高校でPTA会長をする男性は、「(強制加入をやめて)任意加入にしたい」と校長に話したところ「そんなことをしたらPTAに入らない家庭が出て、模試を行えなくなってしまうから(任意加入は)ダメだ」と言われたそうですが、さすがにこれはおかしいでしょう。
 
PTAは学校の下部組織などではなく、ただの任意団体です。PTAへの加入を強制しないと模試が行えないなんて、本来あり得ない話ではないでしょうか。
 
柳澤さんによると、実は小中学校でもやや似た話はあるといいます。
 
「英検や数検、漢検など民間の検定試験を小中学校で行う『準会場制度』の場合も、検定試験の代金を業者に支払う際、経費(検定料の集金や監督代行などにかかる費用)として、学校の取り分を残すことができるので、そのお金を活用しているという事例は聞いたことがあります」
 
高校の模試も、小中学校の検定試験も、なんだかおかしな仕組みです。教員への試験監督の謝礼をなくせ、と言いたいわけではありません。PTAを通したりしなくても、先生たちには業者からきちんと対価が支払われるべきですし、PTAは任意加入を前提に運営される必要があります。
 
模試や検定試験、監督謝礼、購買部などの会計処理については、まだまだ不明な点があります。詳しい事情をご存じの方は、筆者まで情報を寄せていただけると大変喜びます。
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この記事の執筆者:大塚 玲子 プロフィール
ノンフィクションライター。主なテーマは「PTAなど保護者と学校の関係」と「いろんな形の家族」。著書は『さよなら、理不尽PTA!』『ルポ 定形外家族』『PTAをけっこうラクにたのしくする本』『オトナ婚です、わたしたち』『PTAでもPTAでなくてもいいんだけど、保護者と学校がこれから何をしたらいいか考えた』ほか。ひとり親。定形外かぞく(家族のダイバーシティ)代表。
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