コレコレ、障がい者専用の着物レンタルを取材「希望を持てました!」「こういう動画こそ世に広まるべき」と反響

配信者のコレコレさんが、障がい者専用の着物レンタルサービスを取材。障がい者に配慮したオーダーメイドの着物や着付け方を紹介し、「拡散力の良い使い方」と注目を集めています。(サムネイル画像出典:「コレコレチャンネル KoreTube」)

配信者でYouTuberのコレコレさんが11月17日、自身のYouTubeチャンネル「コレコレチャンネル KoreTube」で動画を更新。障がい者専用の着物レンタルサービスを取材した動画を公開し、話題を呼んでいます。
 

【実際の着付けシーンの一部を画像で見る】

利用者に合わせたオーダーメイドの着物をレンタル

コレコレさんは動画冒頭、「着物屋さんから助けてほしい」と連絡があったと明かします。価格が比較的安めの設定なためか、健常者の人からの依頼がほとんどだとか。しかし、重度の障がいを抱える人に、もっとこの障がい者専用の着物レンタルサービスを知ってほしいという思いから、コレコレさんに取り上げてほしいという背景を説明しました。
 

今回、コレコレさんが取材をしたのは、障がい者専門 着物オーダーメイドレンタル「こころ」の代表である谷口政子さんと利用者2組です。こころでは利用者の障がいに合わせた、オーダーメイドの着物をレンタルしており、動画に登場したリンパ管腫の19歳になる娘を持つ母親は、「知識ない私が5分以内に着せられる」と、着付けの簡易さについて話しました。難しい、時間がかかるという着付けの概念をガラリと変えた1枚に仕上がるようで、実際に動画内では着用する様子も公開されています。

突然の体調不良も考慮。9泊10日のレンタルと長め

オーダーメイド着物は上下に分かれた仕様となっており、下はスカートタイプや巻きタイプを用意。重ね襟もあらかじめ縫い付けておくことで、羽織るだけで済む仕組みになっています。車椅子利用者には座ったときに帯の後ろ部分が邪魔にならないよう工夫されていたり、発達障害で肩や腕の自由が利かないと暴れたくなる人向けには手が出るように肩の部分をワンタッチで開閉できる面ファスナーにしているなど、随所に配慮がされています。このほか、かぶるだけの「1分着物」もあるんだとか。
 

また、子どもが体調を崩してしまった場合を考慮し、貸出期間は長めの9泊10日と設定。着付け方法はリモートでレクチャーを受けられるそうですが、利用者の母親は「教えてもらわなきゃ分かんないっていうものじゃない」とも。見れば直感的に着付け方が分かる仕様も魅力のようです。

「汚していい」追加料金は発生しない

代表の谷口さんは、障がいがある人が一般的な着物店で着物をレンタルして着物を汚し、トラブルになるケースが多いと語ります。中には内容証明が届くという穏やかではないケースもあるんだとか。しかし、本サービスを提供する谷口さんは、「汚していい」「海に行って土が付こうがうちは全く気にしない」と言い切ります。クリーニングで汚れが落ちなくても、追加料金は発生しないそう。企業理念として障がいがある子どもとその母親が「幸せなその日を迎えられるように」という経緯もあり、せっかくのお祝いにそんな水を差すようなことをしたくないと言う谷口さんは、「そこはもう大丈夫」「破けたら破けたでそれまで」と利用者にとってはホッとする力強い言葉も添えました。
 

コメントには「諦めてましたが子供でも着れる振り袖があったなんて」「今16歳ですが、成人式は着物を着て撮影できるかもと希望を持てました!」「この動画を学校の連絡網で拡散します」など、障がいがある子どもの親からの声が相次いでいます。そのほか、「こういう動画こそ世に広まるべき」「拡散力の良い使い方」「本当に素敵な内容でした。ありがとう」と発信したコレコレさんへの感謝の声も、多く寄せられました。
 

 

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