「東小金井駅」には何がある? 活気に満ちたリノベ駅ナカ&高架下、そして「スタジオジブリ」がある街
東京都内を東西に貫くJR中央線の駅は、個性も知名度もさまざま。その中にある「東小金井駅」はひときわ地味に思われがちなポジションですが、その街中には何があるのか。この記事で詳しく紹介します!
『もののけ姫』『千と千尋』『ポニョ』などは東小金井で作られました
最後に紹介する東小金井の注目スポットは、駅北口から徒歩7〜8分の場所にある、こちらの「
スタジオジブリ」!
現在の社屋は「紅の豚」が公開された1992年に移転したもので、見学こそできないものの、高く伸びた樹木と壁面のツタが、普通のアニメスタジオとはまた違う「ジブリらしさ」をにじませています。
その近隣には、今や世界的に有名なアニメ監督・宮崎駿氏の個人事務所兼アトリエ「二馬力」。こちらも鬱蒼(うっそう)とした樹木に囲まれており、落ち着いたログハウス風の外観は、そのままジブリ映画の舞台としても登場しそうな温かさがあります。
もともと小金井市の一帯は、緑地と湧水に恵まれた自然豊かな場所として知られてきました。東小金井駅から北方向に25分ほど歩けば、面積約80ヘクタールにも及ぶ広大な「
都立小金井公園」へ行けるほか、駅から数分ほど歩くだけで、木々や植栽が元気に生い繁る場所をあちこちに発見できます。こうした小金井地域の緑豊かで閑静な環境が、ジブリ映画の制作現場にもプラスに働いているのかも……と想像してしまいます。
街並みも住民層も新陳代謝を続ける東小金井
ここ十年来の東小金井は再開発のただ中にあり、駅ナカ〜高架下のリノベーションを済ませ、現在では駅北側の各所で工事が進行中。今でこそ隙間が目立つような状況ですが、数年後には中央線沿いの大型ベッドタウンとして装いを新たにしていそうです。
一方で高架下の「コウカシタ・ヒガコインキュベーション」、南口商店会の「ひがこ日和」、農工大の「ベンチャーポート」など、夢と目標を追いかける若い起業家・ベンチャー企業・個人事業者に対する取り込みも盛ん。住民と街並みも「若返り」の途中にあるような印象を覚えました。
有名企業に就職するだけがキャリアじゃない! 将来は自分で会社や「しごと」を創造して社会や世界で活躍したい! という大志と熱意にあふれる人にこそおすすめの街ではないでしょうか。
この記事の筆者:デヤブロウ プロフィール
都内在住の街歩きライター。Yahooエキスパートとして台東区の地域情報を発信するほか、「macaroni」など複数メディアで執筆を行う。飲食店、博物館、銭湯巡り、寺社探訪を中心に地域情報を発信中。東京シティガイド検定を取得済み。