フランスの宅配は「荷物が届かない」のが当たり前。では、どうする? 日本には衝撃の郵便・宅配便事情

フランスで生活していて困ることの一つに、「郵便物や宅配便の紛失・返送が多い」という点があります。安全な日本とは文化も慣習も異なるため、配送関係のトラブルが後を絶たないのです。今回はそんなフランスの宅配便事情について解説します。

フランスで流行する新たな受け取り場所「ポワン・ルレ」

フランスではこうしたトラブルを回避するため、自宅以外に配送するというサービスがどんどん増えています。

その一つが「ポワン・ルレ(Point Relais)」と呼ばれる宅配ボックスです。これはスーパーマーケットやタバコ屋さんなどに設置されている、公共で使える宅配ボックスのこと。到着すると受取人に通知が届くため、期限内にピックアップすればOKです。

そのほかにも郵便局や駅などにあるロッカーでの受け取り、Amazonの注文を受け取れる「Amazon Locker」も利用者がどんどん増えています。

業者には頼らず、自分の荷物は自分で守るという意識に

パリの郵便局
フランス生活が長くなると、自宅宛ての配送をなるべく避けるようになります
こうした受け取り場所が増えたことで、フランスの宅配事情も昔に比べて改善されたという印象を受けます。ただしこれは根本的な解決方法ではないので、「自分の荷物は自分で守る」しかありません。

アパレルならば「最寄りのショップまで受け取りに行く」、Amazonの注文ならば「Amazon Lockerを利用する」ことを選択するようにしています。少し面倒ですが、フランスには日本のような丁寧な配達サービスがないため、このような予防策が大切なのです。

日本の親切な「再配達システム」や安全な「置き配システム」を聞けば、フランス人もあっと驚いてしまうことでしょう。

この記事の筆者:大内 聖子 プロフィール
フランス在住のライター。日本で約10年間美容業界に携わり、インポートランジェリーブティックのバイヤーへ転身。パリ・コレクションへの出張を繰り返し、2018年5月にフランスへ移住。2019年からはフランス語、英語を生かした取材記事を多く手掛け、「パケトラ」「ELEMINIST」「キレイノート」など複数メディアで執筆を行う。
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