フランスで流行する新たな受け取り場所「ポワン・ルレ」
フランスではこうしたトラブルを回避するため、自宅以外に配送するというサービスがどんどん増えています。その一つが「ポワン・ルレ(Point Relais)」と呼ばれる宅配ボックスです。これはスーパーマーケットやタバコ屋さんなどに設置されている、公共で使える宅配ボックスのこと。到着すると受取人に通知が届くため、期限内にピックアップすればOKです。
そのほかにも郵便局や駅などにあるロッカーでの受け取り、Amazonの注文を受け取れる「Amazon Locker」も利用者がどんどん増えています。
業者には頼らず、自分の荷物は自分で守るという意識に
アパレルならば「最寄りのショップまで受け取りに行く」、Amazonの注文ならば「Amazon Lockerを利用する」ことを選択するようにしています。少し面倒ですが、フランスには日本のような丁寧な配達サービスがないため、このような予防策が大切なのです。
日本の親切な「再配達システム」や安全な「置き配システム」を聞けば、フランス人もあっと驚いてしまうことでしょう。
この記事の筆者:大内 聖子 プロフィール
フランス在住のライター。日本で約10年間美容業界に携わり、インポートランジェリーブティックのバイヤーへ転身。パリ・コレクションへの出張を繰り返し、2018年5月にフランスへ移住。2019年からはフランス語、英語を生かした取材記事を多く手掛け、「パケトラ」「ELEMINIST」「キレイノート」など複数メディアで執筆を行う。