追い焚き機能はなし。水を節約するフランス
フランスのバスタブには、日本のような追い焚き機能が全くないため、4人家族であれば一人ひとりが毎回お湯を張らなければいけません。これでは水がもったいないですし、環境への配慮も相まって「シャワーの方がエコでいいよね」という考え方になっているのです。シャワー中に水をこまめに止める習慣も根付いています。例えば、体を洗っている間やシャンプーをしている間は水を止め、すすぐときだけ水を出すという方法です。こうすることで、無駄な水の消費を防いでいます。
シャワー時間は短く、髪は週に2~3回しか洗わない
また、フランス人は洗髪も週に2~3回ほどにとどめています。というのも、フランスの水が硬水であることと、乾燥した気候のため毎日洗うと髪が傷んでしまうから。フランスの美容院でも「毎日の洗髪は良くない!」とアドバイスされるほどなんです。
このようにフランス人は湯船に浸かる習慣が少ないものの、シャワーを使って清潔さを保つことを大切にしています。日本のようなお風呂文化はありませんが、フランスの気候に合った入浴方法が選ばれています。
この記事の筆者:大内 聖子 プロフィール
フランス在住のライター。日本で約10年間美容業界に携わり、インポートランジェリーブティックのバイヤーへ転身。パリ・コレクションへの出張を繰り返し、2018年5月にフランスへ移住。2019年からはフランス語、英語を生かした取材記事を多く手掛け、「パケトラ」「ELEMINIST」「キレイノート」など複数メディアで執筆を行う。