JR青梅線「昭島」駅には何がある? 駅前の「モリパーク」、“クジラがいる図書館”など隠れた魅力も
JR青梅線の「昭島駅」は駅前の「モリタウン」をはじめ、数々の量販店やショッピングモールが並ぶことで有名。駅を降りた先には何があるのか、ショッピングモール以外の見どころなど、この記事で詳しく紹介します!
アウトドア・スポーツに便利なグッズがそろう「村」
入口の植栽がアウトドア感を出しています
モリタウン以外にも、昭島駅北側のモリパーク内はさまざまな店舗・施設があり、買い物だけでなくスポーツ・アウトドアの環境も非常に充実。中でも比較的新しい施設が、2015年3月に開業した「
モリパーク アウトドアヴィレッジ」です。
屋外空間を利用して「A&Fカントリー」のテントが展示されていました。このようにアウトドアグッズの実用風景を見られるのが当施設の強み
低層ログハウス風の建物が並び、多くのアウトドアブランドが店舗を出しているのですが、
「コロンビア」「モンベル」「マウンテンハードウェア」「ヘリー ハンセン」「ザ・ノース・フェイス」「スノーピーク」「A&Fカントリー」「ソラ」「チャムス」「コールマン」など錚々(そうそう)たる顔ぶれ! 東京都は奥多摩町や檜原(ひのはら)村など西側に多くのアウトドアスポットがありますが、そうした場所へ出かける前に、こちらで装備品を選んでいくと良さそうです。
施設内にある木製ベンチなどは、かつての飛行機製造会社の社屋前にあり、道路工事のため伐採されたヒマラヤスギを用いているそう
施設自体の雰囲気も「ヴィレッジ(村)」のようで、ログハウスや樹木が並ぶ中をゆったり歩いているだけでも、ちょっとしたアウトドア気分に浸れそうです。
見上げるような大きさのスピードクライミングウォール。ねずみ返しになっている部分がなかなか威圧的
同じ敷地内にはスピードクライミング専用ウォール、トレーニング施設など、実際にスポーツ・フィットネス・レクリエーションできる場所も網羅。
レストラン手前には池が効果的に配置されており、さながら湖畔のような雰囲気
アウトドアブランド「モンベル」の直営するレストランもあり、ここで食事やティータイムもできます。
テニスガーデンはイチョウ並木の両側に続いており、「どれだけコートがあるのか」と驚くほど広大
道路をまたいで反対側の敷地には、広大な屋内外のテニスコートを複数並べた「
モリパーク テニスガーデン」も。敷地自体もきれいに整えられており、ランニングなどにも大変便利です。
モリパーク&大型量販店以外に地元民向け商店街も
モリタウンとアウトドアヴィレッジだけでも昭島駅周辺の買い物需要はかなり満たせそうですが、昭島駅北側には他にもアミューズメント&ショッピングの大型店舗が多数! もはや昭島だけで生活も趣味も完結しそうなほどです。
立川駅を除けば、青梅線沿いのシネコンは「MOVIX昭島」が唯一
映画館「
MOVIX昭島」は、モリタウンからのデッキを降りてすぐの場所にあり、映画鑑賞の前後に買い物をしたり、食事を済ませたり……といった予定が組みやすくなっています。
同じ建物に「スポーツデポ」も入っています
さらに、家庭用雑貨を扱う「
ニトリ 昭島モリタウン店」。
同じ敷地内に「はま寿司」「ビッグボーイ」「ゴルフ5」が入っています
郊外型の家電量販店として有名な「
ケーズデンキ 昭島店」。
カインズにも昭島駅から徒歩圏内でアクセスできます
近くにあるとうれしい、何でも買えそうなホームセンター「
カインズ 昭島店」もあります。
ここまででもショッピング面はいたれりつくせりという印象ですが、昭島には他にも、地元密着型で昔ながらのお買い物スポットもあるんです。
年季の入った「つつじが丘ショッピングプラザ」
モリタウン近辺とは別の街のような、いかにも「地元」「昭和レトロ」という雰囲気
モリタウンから少し東へ歩いた所にある、「
つつじが丘ショッピングプラザ」。
行ってみた時間が遅かったので、この日は大半のテナントが店じまい中
「つつじが丘ショッピングプラザ」があるのはUR都市機構の団地「
昭島つつじが丘ハイツ」の一角。団地ができたのはモリタウン開業より3年早い1981年です。施設内はあちこちが年月相応に古くなっており、17時にもなれば大半のお店は閉まりますが、決して空きテナントばかりという訳ではありません。
古いお店ばかりでなく、こちらのカフェは現代風で居心地良さそう
プラザ内には17時以降も営業している、おしゃれなカフェも。
今や珍しくなった青・白・赤の回転看板(サインポール)
昔ながらの床屋さんもありました。
どんなお店が入るのか楽しみですね
リノベーション中のテナントも。昭島駅前が華々しく再開発されて巨大ショッピングエリアとなった現在でも、ここは地域の方々に愛され、新しい風も吹き込んでいるようです。
北口よりも、落ち着いた雰囲気の南口エリア
繁栄を極めている北口に比べると、非常にコンパクト&地味な南口駅前
また、昭島駅の南口側は北口側とはうって変わって、駅前ロータリー周辺に小規模な商店街があるのみという様子ですが、こうした南口ののんびりとした雰囲気が北口側よりも落ち着く……という人も少なくないでしょう。
昭島・拝島・福生などは水質の良さで知られ、それを生かした酒造やクラフトビールも
昭島のクラフトビールなどを購入できる酒屋さんもあります。昭島駅北側のキラキラ&にぎやかな街並みに慣れた人も、南口の商店街やつつじが丘ショッピングプラザなどを歩いてみれば、新しい発見があるかもしれませんね。
昭島は海がないのに「クジラ」が住んでいる!?
アキシマエンシスを入口から撮影。シルバーの壁面や大きく開けた窓が個性的
最後に、昭島といえば触れておきたいのが、2020年に開館した昭島市教育福祉総合センター
「アキシマエンシス」です。
アキシマエンシス(施設)の中にあるアキシマエンシス(化石)。館内に入って見上げてみると、けっこうな迫力です
「アキシマエンシス」という特徴的な名前は、多摩川河川敷で化石が発見された古代のクジラ「
アキシマクジラ」の学名に由来しています。施設内は図書館・郷土資料室・教育センター・ギャラリー・カフェなどが複合しており、国際交流教養文化棟のエントランスには、アキシマクジラの原寸大化石レプリカ(全長13.5メートル!)が展示されています。
アキシマエンシスのマップ。旧・つつじが丘南小学校の建物を改修した校舎棟や体育館もあり、地域の教育・福祉・運動に活用されています
郷土資料室は昭島市周辺の古代〜近現代までの資料や収蔵品をデジタル展示も交えて紹介しており、小規模な博物館といった趣があります。図書館も室内は木のぬくもりを感じられる温かな印象。らせん階段のついた中央吹き抜けがとても広々としており、ゆったりリラックスしつつ読書を楽しめます。
アキシマクジラが海上へ跳ねる姿と、アキシマクジラの頭骨を両方イメージしているのでしょうか。
敷地内にはアキシマクジラをイメージした美術作品も。こちらをはじめとして、実は昭島駅周辺は、あちこちでクジラのモチーフや名前が見られます。
盛大に潮を吹くクジラさん
モリタウン周辺の道路脇に立つ街路灯には、クジラのレリーフが。
さりげなくクジラさん
つつじが丘ショッピングプラザの手前にも、子どもが遊べそうなクジラの像がありました。
クジラは昭島カルチャーに深く関わっています
アキシマエンシスに隣接する社会福祉施設の名前も「ホエール(クジラ)」です。
まだ開店前ですが、「CLOSED」ではなく「只今、探鯨中です。」という掲示がしゃれています
南口側の商店街ではクジラ肉の料理を出しているお店を発見! クジラ料理と言えば台東区浅草の「捕鯨船」などが有名ですが、昭島市にもあるとは……。
あっちにもこっちにもクジラ
接骨院の名前にもクジラ! すっかりアキシマクジラが昭島市民のシンボルとして定着していることがうかがえます。
みんなの写真で描いたアキシマクジラ
昭島駅周辺はモリタウンを初め、クジラのように広大・巨大なモリパーク一帯がショッピングスポットとして有名ですが、そこから少し外れた場所にも細かな見どころのある街です。散策中に「こんな所にクジラが!」と見つけて驚くこともあるかもしれませんね。
この記事の筆者:デヤブロウ プロフィール
都内在住の街歩きライター。Yahooエキスパートとして台東区の地域情報を発信するほか、「macaroni」など複数メディアで執筆を行う。飲食店、博物館、銭湯巡り、寺社探訪を中心に地域情報を発信中。東京シティガイド検定を取得済み。