おにぎりブームは健康志向が後押しに
これらは今、パリの飲食シーンでは欠かせないこと。おにぎりはそんな時代のニーズに応えていたのでしょう。おいしさと目新しさ、ヘルシーさが現代パリジャン、パリジェンヌの心をがっちりとつかみました。
スーパーマーケットには「酢飯」のおにぎりも
ただスーパーマーケットのおにぎりは、ほとんどが「酢飯」ベースです。その味は日本のコンビニで販売されている、手巻きずしのご飯に少し似ていました。
実際、フランス人は「酢飯」が大好きです。筆者が日本の手料理を振る舞ったときも、「ちらしずし」など酢飯を使った料理がフランス人に大好評でした。
このようにパリでは、日本のおにぎりがトレンド食になっています。多少アレンジされてはいるものの、ステレオタイプではない「日本の日常食」が広まるのはうれしいことです。
この記事の筆者:大内 聖子 プロフィール
フランス在住のライター。日本で約10年間美容業界に携わり、インポートランジェリーブティックのバイヤーへ転身。パリ・コレクションへの出張を繰り返し、2018年5月にフランスへ移住。2019年からはフランス語、英語を生かした取材記事を多く手掛け、「パケトラ」「ELEMINIST」「キレイノート」など複数メディアで執筆を行う。