今、パリで「日本のおにぎり」が大流行している理由。フランス人が好きなおにぎりの3大特徴は?

パリでは今、日本の「おにぎり」が大流行中です。手頃でヘルシーで便利……とフランス人からも評判のおにぎりですが、フランスの人々におにぎりはどう映っているのでしょうか。パリ在住の筆者が現地からリポートします!

おにぎりブームは健康志向が後押しに

ONIGIRIZのおにぎりセット
「ONIGIRIZ(オ二ギリズ)」のランチメニュー。おにぎり2つとみそ汁のセット
パリでおにぎりがブームになった理由については、「ヴィーガン向けにアレンジ可能」ということと、「グルテンフリー」の2つが大きかったようです。

これらは今、パリの飲食シーンでは欠かせないこと。おにぎりはそんな時代のニーズに応えていたのでしょう。おいしさと目新しさ、ヘルシーさが現代パリジャン、パリジェンヌの心をがっちりとつかみました。

スーパーマーケットには「酢飯」のおにぎりも

スーパーに並ぶおにぎり
スーパーマーケットの「BENTO(弁当)」コーナー
一方で、フランスのスーパーマーケットにもおにぎりが並ぶようになっています。スーパーマーケットの軽食コーナーといえば、以前はサンドイッチやサラダといったシンプルなものばかりだったのですが、現在ではアジア系の食材を扱う「BENTO(弁当)」コーナーを設けるところがかなり増えてきました。

ただスーパーマーケットのおにぎりは、ほとんどが「酢飯」ベースです。その味は日本のコンビニで販売されている、手巻きずしのご飯に少し似ていました。

実際、フランス人は「酢飯」が大好きです。筆者が日本の手料理を振る舞ったときも、「ちらしずし」など酢飯を使った料理がフランス人に大好評でした。

このようにパリでは、日本のおにぎりがトレンド食になっています。多少アレンジされてはいるものの、ステレオタイプではない「日本の日常食」が広まるのはうれしいことです。

この記事の筆者:大内 聖子 プロフィール
フランス在住のライター。日本で約10年間美容業界に携わり、インポートランジェリーブティックのバイヤーへ転身。パリ・コレクションへの出張を繰り返し、2018年5月にフランスへ移住。2019年からはフランス語、英語を生かした取材記事を多く手掛け、「パケトラ」「ELEMINIST」「キレイノート」など複数メディアで執筆を行う。
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