恵比寿始発「鉄道雑学ニュース」 第106回

江ノ電、“史上初”人気ブランドとのコラボ制服が話題! 「鎌倉高校前駅」の駅名標やホームも大変身

鎌倉、湘南に住む人々の足であるとともに、観光客にも人気の江ノ電。最近では新たなラッピング車両や人気ファッションブランド「ビラボン」とのコラボレーションが話題だ。

古都・鎌倉から相模湾を眺めながら江ノ島駅を経由し、藤沢まで湘南エリアを走る江ノ島電鉄(以下、江ノ電)。地元の人々の足であるとともに観光客にも人気の乗り物だ。

最近では、新たなラッピング車両が相次いで登場するとともに、サーファーなどに注目されるファッションブランド「BILLABONG(以下、ビラボン)」とのコラボレーションなど話題に事欠かない。本記事では、江ノ電にまつわる最新トピックスを振り返ってみよう。

ラッピング車両が相次いで登場

日台観光電車
江の島をバックに快走する日台観光電車ラッピング車両
2024年6月、スナック菓子「ベビースター」で知られるおやつカンパニーと、台湾の高雄捷運公司(高雄メトロ)、そして江ノ電の3社は、日台観光電車プロジェクト協定を締結。その一環として、江ノ電ではラッピング電車を走らせることとなった。
日台観光電車
「高雄メトロ号」と「ベビースター号」が連結された列車
その第1弾として、8月2日から赤と白を基調とした「ベビースター号」が、9月7日からは第2弾として、高雄メトロのライトレールのデザインを模した「高雄メトロ号」の運行を開始している。車体のみならず、車内の床にも楽しいデザインが施されているので注目したい。
愉快なフロア
車体のみならず車内も遊び心が満載の「ベビースター号」
江ノ電・嵐電 姉妹提携号
「江ノ電・嵐電 姉妹提携号」は紫の塗装で異彩を放っている
新ラッピング車両は他にもある。「江ノ電・嵐電姉妹提携号」だ。これは江ノ電と京都の嵐電(京福電気鉄道嵐山本線&北野線)が2024年10月に姉妹提携15周年となることを記念したもので、2026年秋ごろまで運行する予定である。それぞれに相手の会社の車両の塗装をあしらっていて、江ノ電では嵐電カラーの紫色をまとい、ヘッドマークも取り付けている。

ファッションブランドとのコラボレーション

ノンノンパパス号
江ノ島駅に到着した「マドモアゼルノンノン・パパス」
2024年7月13日からは、ファッションブランド「マドモアゼルノンノン・パパス」のフルラッピング電車が走り始めた。レディースブランド「マドモワゼルノンノン」創業60周年の記念イベントの一環である。Instagram投稿キャンペーンは終わってしまったが、コラボレーションTシャツは販売中。背中に江ノ電路線図をあしらったデザインが興味深い。2025年2月中旬まで走行予定。 
コラボ制服
ビラボンとのコラボレーション制服(写真提供=サニサイドアップグループ)
サーファーを中心に人気があるファッションブランド「ビラボン」との地域共創プロジェクトも始まった。江ノ電初のコラボレーション制服が登場し、駅員や電車の乗務員が着用して注目を集めている。江ノ電乗務員の制服にブランドロゴが採用されるのは開業122年史上初の取り組みとのことだ。
記念Tシャツ
「江ノ電 × BILLABONG」記念Tシャツ(写真提供=サニサイドアップグループ)
なお、コラボレーションTシャツも発売し、こちらも話題になっている。さらに、10月15日までの予定でスタンプラリーを行い、オリジナルドリンクホルダーがゲットできるようだ。
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鎌倉高校前駅が大変身!
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